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バルディオス セル コレクション11 |
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![]() 25話「ガットラー暗殺計画」 Aパート 動画 B-19 |
![]() 25話「ガットラー暗殺計画」 Aパート セル カット№うっすら跡が残ってますが読めません |
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| ガットラーが記念式典中止を訴えるアフロディアの軍帽とサングラスを外し抱き寄せようとするシーン。 一度アフロディアの腕を掴んでからグッと力を込めて抱き寄せようとする、かなり細かい芝居をしています。 分かりやすい美麗な作画ではありませんが間の取り方、声優さんの演技共に2人の感情が伝わる丁寧な作りです。 この辺りコンテ、アフレコ台本共に「口づけをしようとする、少しのけぞるアフロディア」とありますが 次でアフロディアが手にした書類を落としたため未遂に終わります。 のけぞろうとする、もそうですがアフロディアもその気(キスOK)だったら書類なんか落ちたままにして応じると思うんですよ。 恋人同志だったとしても公私混同はイヤだった? そもそも2人の関係はどんな? 繰り返し反対してるので式典を案ずる気持ちは本物 でもキスに応じて「女を使う」「色仕掛け」の力技で式典中止をもぎ取る戦法は取らない、取れない ここからもアフロディアの生き方、生真面目さが伝わってきます。 年取ったせいもありますが必死に心配するアフロディアをガットラーがどれだけ可愛く思ってしまったかも間の取り方から伝わります。 また大変細かい指摘になりますが書類が落ちて直ぐにガットラーは「何の書類だ」と問いかけていますので流れは一度、途絶えちゃってるんです。 多分ガットラーは抱き寄せた時の体の固さとかで拒否を感じて逃げ道を用意したのかな、と。 アフロディアは書類について返事をする事でキスされなくてすみますしガットラーもあからさまに拒まれたと落ち込まなくても良い。 ガットラーにとって「勤務中にキス」はほんのお遊びでどっちでも良い(アフロの反応を見るのが楽しい、程度) アフロディアほど意味はないんだと思います。 でもアフロディアはそうでもないみたいですね。 おそらく本人も未整理のままなのだと思いますが続くエレベーターでの自問自答、自室での独り言で視聴者側には答えが出る作りになっています。 何か落ちたから尋ねた ただそれだけですが大人の男女関係を匂わす会話でTVアニメとしてギリギリを攻めてますよね? スポンサー的なメインターゲット(子供)にはこのシーンの微妙さは伝わらないでしょう。 |
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![]() 25話「ガットラー暗殺計画」 Aパート セル カット№消えかかってますがA13と読めます |
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↑でガットラーのセクハラ?から逃れエレベーターで自問自答→自室に戻って髪をおろしベットに体を投げ出す辺りのセルです。 (傷みが激しくなってしまって歪みが出てます) このシーン、映画でも使われたのでTV未見の方も見覚えがあるかもしれませんが明らかに↑↓の絵と絵柄が違いますよね。 これはTV版監督の広川和之さんから個人的にお聞きしたのですがこの辺りの作画はスタジオZ5なんだそうです。 元々広川さんが脚本とコンテを務めた16話「悪夢からの脱出」Bパートのために描かれたのですが編集してみたら何秒か多かった。 なのでここの一連のシーンをカットしたのだそうです。 16話「悪夢からの脱出」はマリンが自らの殺人行為を悩み心身症になるエピソードなのですが同じように アフロディアも自分はこれで良いのか悩んでいた と後の両者を結びつける要素として入れるつもりだったそうです。 でもどうしても何秒か削らなければならなくなり、無理に残すよりもいっそ削ろう・・・と丸々カット。 時は流れ25話を編集してたら今度は何秒か足りない!? そーだ、あれがあるじゃん!!と持ってきたのがこのZ5作画のアフロディアなのだそうです。 入れてみたら流れ的にドンピシャでしかもZ5だから美しい 前後で明らかに絵が違うけど入れることで全体が良くなるのでこれで完成とした とお聞きしました。 |
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![]() 25話「ガットラー暗殺計画」 Bパート セル A-2 |
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Bパート 悪夢から目覚めたアフロディアがモニター越しにガットラーが式典に向かう様子を見る →ガットラーが銃撃される姿を想像(断末魔のガットラーの声を幻聴で聞いてしまう)→「止めてぇーー」と耳を抑えようとするシーン。 コンテ、アフレコ台本共に「思わず耳を押さえるアフロディア」とあり次のカットで確かに耳の辺りを押さえているのですが肝心の耳が見えない。 なのでコンテ見るまで頭を抱えてるんだと思っていました。 髪を下したアフロディアの設定画も耳は隠れていますし他の回でも髪を下したアフロディアはイヤリングが見えていてもほぼほぼ耳は隠れています。 作画コストもありますし特別な指示が無ければ耳は描かなかったのでしょう。 髪の間から少し耳を出した作画にしたらより「耳を押さえる」は伝わったかと思いますが大変になるし 頭を抱えると受け止められても全体の意味は通じますのでこのようになったと推測されます。 |
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![]() 25話「ガットラー暗殺計画」 Bパート セルB-12 |
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| ガットラー救出のためエアカーを奪って脱走するも後ろから追撃されるシーン アフロディアの肩に当たるビームは別セルなのだと思います。 表情からここかと思いますがセルには顔の汚れがありません。直接セルに汚しを入れたのが経年劣化で取れてしまったのかもしれません。 |
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![]() 25話「ガットラー暗殺計画」 Bパート動画 A-11 END |
![]() 25話「ガットラー暗殺計画」 Bパート セル E A-11 |
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| こちらのセルには アフロディアの顔の汚れが残っています セルの表面に直接、描きこんだように思われます |
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肩を負傷→衝撃で舵を取れなくなりつつもハンドルを切って衝突を防ごうとするシーン コンテ、アフレコ台本には「懸命にハンドル操作をするアフロディア」とあります |
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画像引用 パイオニアLDC株式会社 宇宙戦士戦士バルディオスDVD-BOX2 葦プロダクション 著作 一般的にバルディオスを代表する1本なら29話「地球氷河期作戦」ですがその作風が顕著な回は25話「ガットラー暗殺計画」だと思っています。 なんと言っても脚本が素晴らしい、氷河期作戦と同じ首藤剛志さん。 25話は今まであいまいだったガットラーとアフロディアの関係を明らかに→後のアフロディア離反の重要な伏線となっています。 シリーズ前半のフロディアは「今に見ておれ~っ」と捨て台詞を吐く従来のロボット物の範囲を出ない典型的な敵キャラです。 中盤以降、アフロディアの心情を深く掘り下げた話が続くのですがこれは 首藤剛志さんのコラム シナリオえーだば創作術 第29回 バルディオス愛憎改造計画……? に 詳しいです。 (「アフロがマリンを憎む設定が強すぎてこのままで愛に向かうにはムリすぎる」 的な意見をシリーズ構成の酒井あきよしさんにしたところ 20,21,22話「蘇った悪魔(前後)」「特攻メカ プロリラーの挑戦」の3本を書くにいたった、とあります) また同コラムの中で首藤さんは たとえ、マリンがアフロディアの命を助けるというようなエピソードを入れたとしても、 それだけでアフロディアの気持ちが愛に変わるとも思えない。 そんな展開は安っぽすぎるしリアリティがなさすぎる。 これは酒井あきよしさんシナリオの11話「情無用の戒律」(マリンがアフロの命を助けるエピソードが終盤にある) へのアンサーでもあるのでしょう。 相当ぶっちゃけですがコラム掲載が2005年、放送から25年経ってますので時効・・・ですかね。 旧来のロボットアニメには無い本格的な人間ドラマを と銘打ったわりには勧善懲悪のフォーマットから出ない平凡な作りに頼りなさを感じていたのかもしれません。 放送が26話から39話に伸びて(でも打ち切りで最終的には31話で放送終了)増えた分の13本のシナリオを用意する必要もありましたし 描き切れていないアフロディアの心情話を追加する(首藤さんが担当する)の流れになったのだと思われます。 25話はコラムに何も記載が無いので推測になりますがおそらく同じコンセプトで付け加えられたのでしょう。 養父云々は25話になって突然出てきた設定で少なくとも初期設定にはありませんし25話までのエピソードにも説明も伏線もない。 両親暗殺疑惑&幼い弟の保護と養父によるグルーミング 後の展開を考えると実に説得力のある設定で、アフロディアへの理解が深まる展開になっています。 これは私の推測ですがこの辺はアフロディアの人物像を掘り下げるために首藤さんお一人で考えた設定だと思っています。 (広川監督に個人的に伺ったところ概ね同意していただきました) 元々脇キャラ専門で参加予定だった首藤さんがメインキャラの設定までシリーズの最中に踏み込んでしまったため メインライター(とは言えバルディオスで一番多くシナリオを書いているのは酒井さんではなく首藤さんなのですが) や全体に配慮して他のエピソードのようにコラムで25話の裏話を披露しなかったのんじゃないのかな。 そんなわけでとにかく話が良い、面白い! これで作画が29話並みに流麗だったら文句なしですが、ぶっちゃけ29話がきわめて例外なんですよ。 バルディオス全体で言ったら25話が普通かちょっと上くらい? 歴史や実績のある大手と違い創立から間もない中小プロダクションはどこも似たような環境で低予算、タイトスケジュールだったそうで バルディオスも当時の他のTVアニメと比べて極端に悪いとは言えないです。 ただ令和の今の目で見ると動きが・・・絵が・・・と思ってしまうのは否めないかな。 それでも私が25話を推すのは限られた条件の中でより良い作品を作ろうとしている心意気が解るから。 カイザーとアフロディアの対話で室内を明暗に分けるなど丁寧にキャラの心情を積み上げていく演出、緊迫感のある音の使い方 何かに目覚めたようなアフロディア役の神保なおみさんの熱演、あげたらキリがないくらいです。 極端な話、絵がいくら綺麗でも何かしらのフックがないと心に残らないですよ。 最近のアニメのような綺麗な絵じゃないから・・それだけの理由でTV版バルディオスを、25話をスルーするのはもったいない。 バルディオスには他にも作画はいまいちだけど見終わった後に強い印象を残す、とても丁寧な絵作りをしている回がたくさんあります。 その中でも25話はピカイチ!!各種配信やソフトぜひご覧になってください。 |
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