29話「地球氷河期作戦」 動画 セル




29話「地球氷河期作戦」
Bパート 205 A6

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29話「地球氷河期作戦」
Bパート A3
   

画像引用 パイオニアLDC株式会社 宇宙戦士戦士バルディオスDVD-BOX2  
葦プロダクション 著作 

TV29話「地球氷河期作戦」のデビット(左) とクインシュタイン(右)
Bパート 特攻が決まり雪を見つめ振り向こうとするデビット(後ろから博士が近づいてくる)
Bパートシャワーを浴びてドレッサーに座り髪をおろした後、手で頬を抑えようとする博士
博士はセルはなくて動画だけ
デビットはセル、動画、一番下が実際の映像。

名作と誉れ高い29話「地球氷河期作戦」 やっぱりシナリオが良いと制作陣のテンションも上るんですかね。
作画はスタジオ5、デビットのキャラクターデザインと作画は平山智さんと作画はばっちし!
音楽のタイミングや声優さんの演技も光っててバルディオスと言えば29話を上げる声も多いです。
14歳で初めて見て今アラ還ですが受け手の年齢によっても見方が変わるかなあ。
大人のラブロマンス、良い話ですわ。

配信で見る!なつかしアニメ70~80年代 ではアニメ評論家の藤津亮太さんがおススメの1話として紹介

WEBアニメスタイル シナリオえーだば創作術  第30回バルディオス「地球氷河期作戦」では
29話シナリオ執筆の首藤剛志さんの関連エピソードと付録で29話のシナリオが公開されています。


29話「地球氷河期作戦」
Bパート B20 動画

29話「地球氷河期作戦」
Bパート B23 動画

29話「地球氷河期作戦」
Bパート B6 動画

20 セル

23 セル

6 セル

画像引用 パイオニアLDC株式会社 宇宙戦士戦士バルディオスDVD-BOX2  葦プロダクション 著作 

Bパート戦闘シーン
アフロディアの「おのれ、ガニメデと命を共にするつもりか」のセリフと
マリンの「デビット、見事な高速ドライブだ」のセリフの間に入る飛行シーン
目まぐるしく動く&透過光等の特殊効果がバンバン入っているのでセルと実際の画面との差が激しく該当のカットを見つけるのが大変でした。
スロー再生にしてもなかなかここだというカットを捕まえられないんです(もしかしたら間違ってるかも)
フィクサー1のメカデザインが亀垣一さんですし作画も亀垣さんなんじゃないかな。

秋田書店マイアニメ1981年10月号の中でTV版監督の広川和之さんのコメントにこのような物があります。

「第29話は動画枚数で3千枚いってないんですよ。
それというのも、前半あまり動かないことに加えて話数バンクが多かったからなんですよ。
その分後半、宇宙に出てから動かすようにしました。
またメカシーンで全体の1/3の枚数をかけましたかね。
それに、枚数が少ないだけに絵がしまらないので、透過光を多用しましたし(中略)技法的に凝り倒してみたので、
撮影さんはかなり苦労したんじゃないですかね(後略)」


1枚1枚全部手描き手塗りのセルにこれまた効果を加えて撮影・・・
気の遠くなるような作業を当たり前のようにしていたセルアニメの凄みですよ。
制作陣が作り上げたデビットとフィクサー1の花道、スゲーの一言です。

↑のセルはブースターを切り離した後のフィクサー1ですがここにもちょっと逸話があります。
豪華本の亀垣一さんのコメントに

「ぼくがデザインしたのは、8話の移動要塞と29話のフィクサー1のふたつなんです。
両方とも広川さんがコンテをきって、細かい指示をしてもらいましたから、とくに時間がかかったということもなかったです。
移動要塞は一発でOKもらいましたけど、
フィクサー1のほうは、はじめに描いていったものに広川さんから、ブースター(切り離しロケット)をつけてほしいという注文がでて、
描き直したことを覚えています(後略)」


とあります。ただ8話も29話もテロップを見るとコンテは広川さんではないんですね。
マイアニメ1981年10月号で広川さんは8話のアクションについて

「第8話の作画打ち合わせのときなんかは、シナリオや絵コンテなんか忘れて僕のレイアウト中心ににして作画したんですが、
作画の大まかな指示だけしてあとは彼らのやりたいようにさせたわけなんです」


とあります。また徳間書店ロマンアルバム宇宙戦士バルディオスの「Z5 バルディオスを語る」の中で亀垣一さんは広川さんについて

「Z5でやる時は、多少、それなりに考慮を入れて、コンテを書いてきてくれますけどね。
それでも、たまに、変えてしまったりしますけどね」


とコメントされています。亀垣さんと広川さんは「くじらのホセフィーナ」(1979年葦プロダクション制作のTVアニメ)からのお付き合いですし
8話29話共に戦闘シーンは広川さんのコンテ又はレイアウトで
「ここだけは」的な指定の他はお任せ作画で出来上がったのではないかと推測しています。

「スケジュールがキツく全ての回に目を行届かせるのは難しかった。なのでポイントポイントでキーになるような回を絞って力を注いだ」
と広川さんから個人的にお話伺った事があるのですが29話は拘りまくった入魂の回と言えると思います。
未見の方は各種ソフト、配信でぜひご覧になってください。



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(2026年9月)