26話「謎の宇宙生命体」 セル




  
(セルに合わせて実際の画面を反転させてます)
第26話 「謎の宇宙生命体」Aパート
A-7’
(バルディオス友達所有のセル)

画像引用 パイオニアLDC株式会社 
宇宙戦士戦士バルディオスDVD-BOX2  
葦プロダクション 著作 

なんだ、雷太かとお思いでしょうがこれはちょっと良い雷太。
26話「謎の宇宙生命体」Aパート エレベーターの中で生命体が動き出し驚くシーンの雷太です。
こちらはバルディオス友達所有のセル(と動画)ですが画像を提供頂きました。
有難うございます!

セルのA7’とペン書き 張り付いている動画にA7と鉛筆で書かれてるの見えるでしょうか?
張り付いててちょっと分かりにくいんですが動画はセルと左右反対に描かれています。
(襟の腕章や後ろの影に注目)
↑
上の画像はセルに合わせましたが実際の画面はこっち。
            ↓

襟章は切れちゃってますが黒い影が動画と同じ右側に来てるのが確認出来ると思います。
狭いエレベーターの中で動き回るアメーダス(生命体)を追うシーンなのでどこかの段階で
ここの雷太は反転させた方が良いと判断したのかもしれません。

雷太の頭の後ろの特徴的な黒い影
この辺りのシーンは斎藤格さんが(多分)作画されてるんですがいわゆる金田作画になっています。
伝説のアニメーター金田伊功(かなだよしのり)さんはアニメファンはもちろんのこと
同業の方々にも強く影響を与え、金田さん風の作画を試みるアニメーターが続出しました。
宇宙艇の滅菌処理~エレベータ辺りがそうですね。

お話の方は「志村ー後ろー!!」なノリのプロレスで突っ込みどころ満載。
26話シナリオは佐藤茂さん。首藤剛志さんが
WEBアニメスタイル シナリオえーだば創作術 第28回「バルディオス」に香水を・・・・
にも書かれていますが首藤さんの紹介で1本だけバルディオスを書いた方です。

バルディオスは当初は6か月、全26話の予定だったのが放送中に39話に延長になっています。
(が、打ち切りが決まり31話で終了)
以前に広川和之さん(TVバルディオス監督)に個人的に伺った話になりますが

「放送が39話に伸びた理由は玩具が売れなかったから。
放送が終わってしまえばいよいよ売れなくなるので背水の陣で39話に延長になった。
これが火に油を注ぐ形になってしまった」

とお聞きしました。
これら踏まえての推測ですが急に13本も増えてしまったので話が足りない
なので首藤さんがお知り合いの佐藤茂さんを召喚して全体に影響の出ない1本で完結するシナリオを書いてもらったのではないかと思っています。

なのでお話し的にはあってもなくても良い捨て回・・・・
なのですがこの頃のアニメって現場の自由度が高かったようで作画の遊びが多いです。
26話もサブタイトルの出し方が他の回と違ってたり
ヘンダーソン少将(そもそも名前が変)が広川監督にそっくりだったり
遺体を搬送するシーンにアムロが出てきたりしてます。

未確認生物を「UNKNCWN」と表現するのも斬新でこの時期の他作品では見かけなかったように思います。
26話はシナリオを持っているのですがシナリオの中でも
「ビジョンにUNKNONの文字が出る」
とありますので脚本の佐藤茂さんのアイデアなのかな。

AIに聞いてみたところ
「元々は現実の軍事用語だったUNKNONがアニメや特撮に持ち込まれ始めたのは1980年代後半」
との回答でしたので1980年放送のバルディオスで既に使われていたのは業界的に先駆けだったのかもしれません。
UNKNON文字デザインがかすれ風味なのも未確認生物のおどろおどろしさを醸し出してて上手い演出です。

とまあ、そんな風にお話そのものより作画や演出に重点を置いて鑑賞していただけると令和でも楽しめる1本かと思います。



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(2026年11月)