1話の絵コンテです。 前回ご紹介のOPコンテは元々は(多分)アニメショップ等で販売された商品だったと思うのですが こちらは違います。 どなたかは知る由もありませんが 正真正銘、当時の製作スタッフ様が使われたものです。 (直筆ではなくコピーされたもの。 リテイク出しの時に使ったものらしいです) これもご縁があって譲っていただいたもので 実にありがたい、もったいないお話です。 このコンテを使って番組を作ってくださった方 その後、20数年間保管していてくださった方 どうもありがとうございました。 一生大事にします。 こちらの表紙を合わせて全部で127枚・・・ さすがに多いので全部はご紹介できません。 変更箇所を中心に Aパート、Bパートに分けてご紹介したいと思います。 |
1枚目です。 上のほう、紙が茶色く変色しているのがお分りになるでしょうか。 本放送終了から26年。 改めて時の流れを感じます。 初めてこのコンテを手にした時 まず気がついたのが匂い。 タバコその他の入り混じった 古い物の匂いがしたんです。 保存してる間についたものかもしれないけど ぽわわぁ〜んと浮かんだのが タバコの煙モクモクしてる制作室の様子。 煙モンモンしてる中で あーでもない、こーでもない 言ってる様子が浮かんできて・・・・ ちょっとドリーム入っちゃってますけど(汗) 一気に20年の月日を飛び越えて 私のところに来てくれたようで嬉しかったんですよ。 ってやっぱドリーム入っちゃってますかね(滝汗) 変更箇所としては 2〜3カットがナレーションごとカットされています。 そのまま没・・・と思いきや 「宇宙・・・限りなく広がる星の海。 地球の運命は、そしてマリンの運命は」 のナレーションでおなじみの次回予告で ちゃっかり使いまわされていたりします。 うーん、リサイクル。 バルディオスの予告って予告本編に入る前の このナレーション部分が妙に長いんですよね。 (DVDで続けてみると特にそう感じます) 次週に向けての盛り上がりを期待させる半面 この分の数秒、他に使えばよかったのに とか思っちゃったりもしたりして。 (余計なお世話) ここはアフレコ台本にも載っていますし 恐らく編集段階でカット→再利用決定なんじゃないかと思います。 あとどーでもいい事なんですがコンテの用紙も上でご紹介した表紙とは違います。 (右肩のロゴが違う) 時代が上がって海モモになるとまた変わってるのですが年代ごとに違うんですかね。 |
S−1星でのマリン初登場のシーン。 テロップ「マリン=レイガン」 (レーガンではなく)とあります。 マリンの苗字はやっぱりレイガンなのね♪♪ って、そんな事じゃなく(汗) 何かお気づきにならないでしょうか。 表紙に 「絵コンテ 広川和之」 ってありましたよね。 EDテロップももちろんそうなってます。 OPコンテも広川さんが描かれていたのですが明らかに絵が違う。 どうみてもこれは女性の絵でしょう。 あれれ??と思っていたのですが どーも1話と言うことで関係各所 (代理店やスポンサー)に見せなければいけないので清書されたらしいのです。 そっかー。 いろいろご苦労があるんですね。 まあそのおかげでこんなに可愛いマリンが見れるのですからラッキーかも。 でもでもオリジナルの広川さん版も見たかったなあ。 ←欲が深い |
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ガットラー&レイガン博士初登場。 会議場のシーンです。 ちょっと判りにくいのですが下のC−56を見る限り ガットラーのコスチュームは礼服ではなく いつも着てる総統服のようです。 放送分だとクーデターが成功して民衆を前に 演説するシーンから衣装を変えているのですが この方が独裁者っぽくっていいかもしれません。 コンテ段階では礼服の設定が無かったのか (あったけど届いてなかったのか) それとも最初から総統服で通すつもりだったのでしょうか。 あと、ガットラーはともかく レイガン博士は随分キャラが(顔が)違います。 清書された方のクセかな??とも思いましたが マリンやガットラーを見る限り 設定に忠実に描かれているので 作画段階で変わったのかもしれません。 下で↓ご紹介するS-1星皇帝もそのようです。 私はバルファンなんですけど アニメ全般にはそんなに詳しくなくて 赤字で書かれてる注釈も ほとんどその意味がわかりません(涙)。 今後の研究課題ですね〜 |
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ミラン初登場。 本編よりカワイイ・・つーか キャンディ・キャンディのニールに似てるような気も・・・ 甘えん坊のアホ面、って言ったら言いすぎでしょうか(汗) |
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一番最後のアオリのカット。 大好きな場面です。 ミラン(軍部)のおごりや傲慢さを表してると思います。 「問答無用」 「愚にもつかん機械いじり」 「S−1星の大事」等など ミランのセリフはナニゲに時代がかってると思います。 イメージとして旧日本軍みたいな?? |
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アフロディア初登場。 実際の画面ではこのシーンは 画面右上に特殊効果が入るのですが コンテの段階では指示されていません。 |
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こんな綺麗な顔してあんな悪い事・・・ マリンもとんでもないのに捕まっちゃったよなぁ。 102のカットもそうですし このコンテを清書された方は すごく画力のある方のようです。 1話はBパートになるとグッと作画レベルが上がるのですが 残念ながらAパートは並・・・ こちらのコンテの方が 微妙な表情が描き分けられていて面白いです。 |
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会議終了後、エアカー内のレイガン親子のシーン。 下4カットは本編では削除されています。 (ここもアフレコ台本ではそのまま載っています) 1話はこーゆー風に カットされてるシーンがあちこちにあります。 (多いので全部は紹介できないほど) コンテ自体も全部で127ページと 私が持ってるほかの話に比べて枚数が多いですし (と言っても39話中、コンテ持ってるのは4本なので比較にならないのですが 他はだいたい100枚前後です) 編集段階になってオーバーのため、あちこちから削って時間内に合わせたかなー、なんて思っちゃいます。 ま、ホントの事はわかんないですけどね。 |
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アフロディアがガットラーの前で皇帝暗殺計画を持ち出すシーン。 あたしゃね〜 20数年ぶりにDVDで見返すまで アフロがここまで悪だと忘れてましたよ。 そうだよ、皇帝暗殺はアフロが言い出した事だったんだよ!! もー、アンタ、悪杉!! 同情の余地はないね!! #36で「一体どうしてこんなことに・・」 とか言って泣いてたけど(by豪華本いのまたコンテ) どーしてもこーしても自分が原因じゃん。 忘れてたの??? ←頭わる〜い、つーか自分勝手 (スンマセン、私怨が・・・) 一番下のカット「2人ともギョッ」 は何に驚いてたんでしょう。 さすがに口にするのは躊躇われていた皇帝暗殺を さらりと言葉にしてしまう事に驚いていたのか それとも(皇帝暗殺は)まったくの想定外だったから 驚いていたのか。 ま、ミランはともかくガットラーは 常々匂わせていたんじゃないですかね〜 そう考えるとアフロって弟の出世のため(なのか?)自ら汚れ役を買って出て可哀想な(バカな)人・・ とも思えるけど、うーん・・ 本編では一瞬で次に移ってしまうので 印象に残りにくいのですが好きな場面です。 上から3番目c−118のガットラーのセリフは コンテ「血気盛んな若者の情熱は時として爆発するものらしい」から フィルム「血気盛んな若者の情熱は大事にしたいが」 と変更されています。 爆発、つーのがダメだったのかしら?? (アフレコ台本もコンテと同じ) |
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続くNO49と共に1ページ分丸々カット。 どうっすか、皆さん・・・ 後にLOVEな関係(なのか?)になる2人の あまりにかけ離れた状況・・ 冷めた顔で「皇帝暗殺」とか言ってるアフロに対して 「万才〜!!」 「キャッホーー!!」 ですよ(汗) マリンの素直さ、天真爛漫さを表しているとは思いますが 作画がよくないとバカっぽくなってしまうかもしれない危険も孕んだシーンです。 案外そんな理由でカットされたのかしら?? ここもアフレコ台本にも載っています。 |
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斜線で消されてる下の3カット。 こちらはアフレコ台本にはありません。 このように斜線でカットされたシーンはコンテの段階で (原画に進むことなく?)消去されたのだと思います。 |
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皇帝ったらのんきな寝顔ですね〜(涙) コンテで「CUT149〜161まで欠」なので アフレコ台本でもここは欠番になっています。 コンテに入る前、シナリオの段階ではあったカットだと思われますが どんなカットだったんでしょう・・・ |
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(2007年10月)