35話「アフロディアに花束を」絵コンテ Bパート(後半)
洪水後のBFSで指揮系統は博士だけ。 恋愛感情以前に責任や重圧でいっぱいなはず。 (でもそれを表には出せない) 一緒に背負ってくれる大人が居ないのはいかにも辛い・・・ 泣いていいよ・・・博士 まだ32歳なのになあ。 平成の世なら女子で通用する年だよ。 1枚飛ばします。 |
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C-327 2コマ目のマリン、チャラい・・・ くそ生意気なマリンですが フィルムになっていたら ここは許せてる(態度でかくてスミマセン) ような気がします。 博士の 「何を、馬鹿なことを云ってるんです」 もそうですが痴話げんかっぽいって言うか TVシリーズの博士とマリンは ただの上司と部下では納まりきれない 馴れ合いと言うか甘さがあると思うんです。 葦プロダクション発行 「宇宙戦士バルディオス」(通称豪華本) の首藤剛志さんのインタビューの中に 「クインシュタインにしても、はじめはマリンと愛しあうはずだったんですけど・・・」 とあります。 秋田書店マイアニメ1981年8月号の首藤さんインタビューには 「地球氷河期作戦は元々はマリンとクインシュタインとの間におこる恋物語のはずだった(中略) こちらの思惑通りにキャラクターが動いてくれず マリンとクインシュタインでは話自体が成り立たなくなった」 とあります。 同号には監督の広川和之さんも 「クインシュタインに心魅かれると言うのがマリンとして一番自然な訳ですが、 その話は結局実現されずに終わりました」 マイアニメ1982年1月号には 「マリンに対しては妙に心が動くところがあって、それはマリンの完成途上にある中途半端でうわついた部分に母性本能が動かされる」 とのインタビューもあります。 あと、マリン役の塩沢兼人さんの演技も大きいです。 これは広川さんから個人的に伺った話ですが 「素の塩沢さんはすっと自然に女性に甘えてしまうようなところがあって、それがマリンの演技にも出たんじゃないか」 とお聞きしたことがあります。 |
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広川さんからはこんな話も伺っています。 「自分的には博士はマリンの母だと思っている。洪水後の少なくなった人間がS-1星人の祖先になるわけだけど マリンをたどって行けば博士に当たる とか 博士の体細胞が凍結されるかなんかして マリンの出生に関わっている とか、何らかの形で二人は血縁関係にある。 4話で異星人のマリンにあっさりバルディオス (=地球の命運) を託したり、マリンもそれに応えてる。 お話の都合もあるけど 血が血を呼ぶ、みたいに互い理由は解らなくても魅かれあう物があったんだろう」 「二人が愛し合う設定はタイムパラドックスの説明付けとしてだったけど (先祖と子孫の関係を匂わせる) キャラクターが自分で動き出して無理が出たのと突き詰めていくと矛盾が出たり話が複雑になってしまうので没になった」 とお聞きしています。 こういった作り手側の意識がにじみ出たり セリフの端々に残った結果 ちょっと甘めの二人の関係となって 画面に表れたのではないかと思っています。 ちなみに4話(バルディオス初登場)シナリオは 首藤剛志さんなんですが、コラム シナリオえーだば創作術の中で 「バルディオスが、未知の亜空間から現実の世界に戻れるかどうかのサスペンスと、バルディオスをマリンに託した女性科学者との信頼関係にしぼった。」 とあります。 4話シナリオ執筆時は愛し合う設定が生きていたと思いますのでその辺 意識して書かれたのかもしれません。 |
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アフロディアがやってきました。 これまでの戦いで すっかり信頼関係を築いたと思われていた マリンと雷太、オリバーですが 水没作戦以降はやはりね・・・ マリンの行動は軍人としてはアウトでしょうが 元々こういう人だし じっとしていられなかったのでしょう。 ここの流れは自然です。 |
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C-342 海面から飛び出すパルサバーン 虹がかかる 情景のあるシーンです! マリンの一途な清廉さを表現してると思います。 |
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C-349? 葦プロダクション発行「宇宙戦士バルディオス」 (通称 豪華本) 構図と絵のタッチが微妙に違うので 36話ラスト前を再現したカットかもしれません。 C-351アフロディアのセリフ ここは額面どおり受け取らないで 「ここでネグロスにやられるつもりはない。 マリンに会って マリンにこそ私の人生を終わらせてもらいたい」 と取ると繋がるんじゃないかと思います。 |
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C-370 アフロカー 正式名称としてセリフやテロップに出る事は 一度もありませんでしたが アフロディア専用機の呼称です。 アルデバロンの一般機 透明円盤とほぼ同じ形に 赤系統で色が付いただけ です。 1話、マリンと一緒に 時空のゆがみに突入してしまうシーン などに登場しています。 劇場版では色はそのまま赤ベースに 「いかにも戦闘機」 って形に刷新されています。 |
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C-374 メガネがとぶ 軍人アフロディアを覆っていた最後の砦 サングラスも外されました。 マリンに対面するここで 効果的に外すために 今まで着けさせていたわけですね。 |
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(2019年3月)