35話「アフロディアに花束を」絵コンテ Bパート(前半)
Bパートの最初は戦闘シーンです。 シナリオと大きな変更ありません。 ゲリラ戦から始まり バルディオスに合体 敵メカ ガットキングにバルディオスの左腕を引きちぎられます。 海中からハーマンの援護(ミサイル)に助けられ反撃するも決定打にはならず 敵メカは亜空間に逃亡します。 |
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35話でバルディオスの戦闘シーンはここだけですし 気合いの入ったコンテが続くのですが 多いので大幅に飛ばします。 |
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20Pほど飛ばします ハーマンは12話 「世界連盟から来た男」で初登場。 その後しばらく出番が無いのですが 30話「地球不毛の日」に再登場した後セミレギュラー化し 最終的には月影亡き後の地球軍を指揮していきます。 12話シナリオ段階ではラストに 「その後戦死した」とナレーションが入るのですがは丸々カットされています。 おそらく地球水没→月影戦死の後 地球軍の指揮をするのに 女性で科学者の博士では役不足 & 最終決戦の死に要員に とっておいたのだと思います。 |
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1P飛ばします。 35話好きじゃないシーンbest1。 全部なしにしてその分の尺を アフロの内証エピソードを追加して欲しいっす。 40年近く前に10代をターゲット (だよね?) に書かれた物を大人目線でアレコレ言ってもしょうがないとは思うんですが・・・ 過酷な任務に弱気になるバルチームも 一人でBFSを率いらなければいけない 博士の重圧も解るけど オリバー、雷太のセリフはないだろう。 マリンageしたかったのかもしれませんがあんまりだよ。 |
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BFSは「愛ゆえの鉄拳制裁」 がシリーズ通して多いです。 軍隊にある厳しさ と言うよりは感情で叩く・・・ バチーンと殴ってお互いすっきり 的な描写も多いです。 ここの博士も感情で叩いてて 理性的なキャラで通ってた博士までやるんかい!状態です。 アニメに限らず昭和のドラマやマンガにはこの手の表現は多くて テンプレートとして確立してたように思います。 時代ですかね。 |
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アルゴル内アフロディア。 (牢) 男たちが説得してるだけなので NO81,82は飛ばしました。 C-262 アフロディアのモノローグに 「地球はS-1星のようになる、云々」 (イメージで赤く染まる地球) とありますが これは地球=S-1とは関係なしに ネグロスの野心を憂えた不安 なはずです。 (32話で冒頭の作戦会議で 地球制圧のためには核を視野に入れるべき との部下の発言に反対してるし) アフロディアはムランとガットラーの会話を聞いてないし 脱走してBFS基地に場面が移っても その手の描写はありません。 34話冒頭でガットラーと共に 洪水後の地球の地形がS=1星と同じだと気づくものの 謎の解明は戦いに勝利した後だ とガットラーに言われそれきりです。 なのでアフロディアは 地球=S-1星の推測 (根拠と思われるだけの複数の事実あり) は知らないまま死を迎えることになります。 (シリーズ通してアフロディアが個人的に何か感づいてる描写もない) 恋愛物って離れた場所でお互いを思ってても話が進まないので アフロディアを綺麗に退場(死なせる) ためにはBFS基地に行ってもらうしかないんですが大人目線で見ると アフロディアの脱走は根拠が薄く思えます。 (酒井さんの小説では脱走を勧めた面子の中に弟ミランに似た青年がいた、との描写がありますがやはり弱い) 放送当時(1981年)ならそこまで気が回らないかもしれませんが これだけの規模の津波の後なので (地球の8~9割は水没?) そもそも単身、地球に行く意味がないかなあとも。 (アルデバロンの前進基地も水没が前提の作戦) これまでの流れでは アフロディアは主要人物でありながら 地球=S-1の悲劇に絡んでないのでちょっともったいない。 (35話の時点で気づいてるのは ガットラー、ネグロス マリン、博士だけ) なので死ぬ前にもう一花、の意味でも どこかでアフロディアも 地球=S-1に気が付いていて 阻止できるかどうかは分からないもののそのための脱走である・・・とか 具体的な脱走目的が入っていれば より説得力が増したようにも思えます。 (「マリンを倒す」とか言われても その場になったら出来ないのは これまでのエピソードから推測できるので) Bパートになるとストーリーを消化する流れになるので ちょっと食い足りない・・・ 秋田書店マイアニメ1982年1月号 広川監督のインタビューに 「(アフロディアは) 幼年時代からガットラーに庇護され、弟を守ることと、ガットラーの期待に応えるということで精神的には早く成熟してしまった。(中略) 自分の幸福といったことは考えたことがなかった。 それ以前に弟がいてガットラーがいたわけだから自分自身の感情といったものが一切認識されていなかった。 (中略) 自分自身が白紙の状態になったとき、 何も無いっていうことをマリンによって知らされる。(中略)」 「あまりに開けっぴろげで素直なマリンの態度に触れて、自然や周りのことに対して考える時間が出来てくる。 そうすると自分の中にはそういうものが全然無くて、気が付くとあこがれてるわけで夢の中にも出てくるわけです。 それもマリンと一緒に。」 とあります。 今まさにその「白紙の状態」ですから ここからのアフロディアの言動は 白紙の状態から生まれでた自我 になるわけですよね。 なので 「マリンを倒す」 「司令官に復帰」と言われると ちょっと苦しいかなあ、と。 ガットラーのかごの鳥であった過去と決別して 自分の人生にけりをつける (死に場所を探しに) であるとか 心のど真ん中に常にマリンが居て 憎しみでカモフラージュしてても アフロディアの行動原理はマリンである みたいな演出が入ればまた違った印象を受けるかもしれません。 後はもしフィルムになっていれば 神保さんの演技に大期待 でした・・・ |
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前記35話コンテ前半の最後に載せた アルゴル ガットラーの部屋 に場面が移っています。 壇上のガットラーは椅子に座り 階下にガロ(ネグロス)の位置関係。 (2P飛ばします) |
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ここ、見所です! アフロディア脱走の報を受け C-295 立ち上がる感じで ガットラー「なに!!」 |
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C-298 座り込んでしまうガットラー (力が抜けて) シナリオだと 「アフロディア(呆然)」 とセリフがあるだけで具体的なト書きは無いので 一連の芝居をつけたのはコンテの湯山さんでしょう。 一回り下の女に逃げられて座り込む! いいですねーーーーーー 立ち上がり(力が抜けて)座り込む ですから動きのタイミングが悪いと コントみたいになっちゃって ガットラーの悲しみが伝わらないかも? 画面も下からなめたロングショットで 難しい描写ですよね。 続くC-300 ガットラーうつむき立ち上がって 「ガロ・・・お前に任せる」 左手前へ? 左に腕を引く?演技をさせてます。 決心とあきらめの意味でこぶしを握り引く かな。 ここシナリオだと 「・・・・ガロ お前に任せる」 ガットラー深いため息と共に出て行く なのでより内面的な描写に 変わっています。 35話ガットラーは 意中の女に去られて嘆く描写が とことん入っていて惹きつけられます。 (飛ばしちゃいましたが続くC-301は 礼をするガロの奥で引きで 退出するガットラーの後姿 のカットが入ります) |
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少し飛ばします。 アフロディア追撃(殺処分)命令を出したガロ(ネグロス)はお約束で アフロ脱走に関わった男たちを処分 BFS基地に場面転換します。 C-319 水没作戦から そんなに時間が立ってないので 実際は泥土&浮遊物が散乱してるんでしょーが あんまりリアルにしてもね☆ 博士の内証を描くシーンなので 魚が回遊する美しい海になってます。 |
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(2019年3月)