36話「アフロディアに花束を(後)」シナリオコピー 3
ここから仮に36話Bパートとしてシナリオ紹介と豪華本あらすじの違い。 「ガットラー、アフロディアの助命を命令」 シナリオのガットラーは一回しか登場せしません。 ラストちょい前、ネグロスからアフロディア死亡の報告を受け 「(呆然と)・・・・・そうか、死んだか・・・・アフロディアが・・・」 深い悲しみに襲われる ニッとほくそ笑むガロ(O.L.) の1カットだけなんです。 対して豪華本には 「いっぽうアルデバロンでは、ガットラーがネグロスにアフロディアの生きたままの捕獲を命令していた。 アフロディアへの想いを断ち切ることのできないガットラーだった」 とあり、これはシナリオにはまったく無い描写です。(ラストと併せて2回登場) 35話コンテではネグロスに「お前に任せる」と言ってたのですが ここにきて情が・・・みたいな。 あんだけ派手に振られたのに傍に居て欲しいのね。萌える。 豪華本のこの一節しか資料が無いので ネグロスに対して文字通り命令だったのか、むしろ哀願だったのか、 具体的なセリフや状況は一切わかりません。 命じられたネグロスは内心、スルーかましてますし このシーンがあることで、ラストの死を悼む姿がより効果的になってると思います。 その他の変更は 「戦闘シーンでバルディオス登場」 シナリオだとBパートになっても出てくるのはパルサバーン単体でバルディオスは登場しません。 「マリン、アフロディアの描き方」 |
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実物見てもらった方が早いです。 シナリオは脱走から死までこう描かれています。
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シーン27海上 冒頭、いきなりスゴイですねーーーーーーーーーーーー アフロディアはアルデバロンにBFS基地の場所を突き止めたって(だからガットラーに繋げ)通信入れてるんですよ~ シナリオのアフロは司令官に(アルデバロンに)戻る気、マンマンなの? あれだけ派手にガットラーを拒絶して脱走までしたのに。 (BFSに移ってからマリンへの愛も自覚したのに) BFS基地の特定をエサにとりあえず繋げさせ、ガットラーと直で話したかった? と仮定しても一体、何を話すんでしょう?? 話は35話で十分ついてると思うんだけど・・・・ ツンデレ通り越してメンヘラに見えてきます、このアフロディアは。 もしやしてガットラーとはそういうプレイだった? 仮に戻ったら「マリンを殺せない~」とか同じターンを繰り返すつもりなんですかね、この人は。 |
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冒頭のマリン「しっかりしろ・・・!」って・・・ マリンがアフロを撃ったんだよね???????? この辺のオチ(アフロの銃は安全装置が施されていて発射されない仕様になっていた)は小説と同じです。 シナリオのガットラー登場はこのシーン30のみ。 好意的に解釈するとシナリオのアフロはマリンと一対一での対決&マリンに手をかけられたかったからこの行動? とでもしましょうか。 |
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マリン、清清しいほど他人事ですねー ちょっとは泣いたら?でもアフロディア殺したのマリンだしな。 初めて読んだ時は筒井さん執筆回とあっただけに期待も大きく、その分落胆も激しかったです。 でも実物のシナリオ見ると筒井さんの他に「鈴木祐二」の名前も載っています。 |
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鈴木祐二さんは他にも何本かバルディオスの脚本を書いてる方で 首藤剛志さんはWEBアニメスタイルのコラム「シナリオえーだば創作術」の中で 「酒井氏自身が何かの理由で、鈴木というペンネームを使っていたのではないかと、今も僕は思っている。」 と書かれています。 (私も鈴木祐二さん=酒井あきよしさんと思っているのでその前提で話を進めます。) 前後編物で執筆者が違うのを疑問に思っていたので 36話が筒井さん単独ではなく酒井さんも関わっていたのは納得だったのですが ではどのような形だったのか。 広川さんにお聞きしたところ 「36話は酒井さんがアイディアを出して書いたのは筒井さん」 とのお話でした。 うむむ・・・・・・・・・・・・ 筒井さんと言えど書くだけだとこんなになっちゃうのか・・・・ 36話シナリオはバルディオスが一度も登場しないのでその辺は筒井さんっぽいかも? (筒井さん執筆の14話「さらば愛しの妹よ」はバルディオスが登場しない) とも思うんですがなんか納得いかない。 35、36話のシナリオを続けて読むと35話のガットラーとの一連のやりとりが突出してると思うんです。 35話の方が酒井さんと筒井さんの共同名義で執筆は酒井さん (筒井さんの考えたセリフやアイディアを使ってるから) 36話は酒井さん単独執筆。 こうだとすると私的にはものすごく納得がいきます。 私が納得するだけで根拠は何もないんですけどね。 |
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(2019年8月)