番組の企画書です。

TVアニメーション企画設定書
亜空間戦士ビック バーン
Big Burn
(仮題)
第一企画


とあります

A4版21ページ。
内容は徳間書店のロマンアルバムに
全文載っているのですが
最初の1ページだけなぜか省かれています。
なのでココで紹介。


原作 酒井あきよし
ジャンル SFロマン活劇アニメ
形式 カラー・アニメ
30分一話完結シリーズ
対象 幼児から大人(一般家庭)
企画 佐藤俊彦
壺田重夫
製作 第一放映株式会社
著作 株式会社 国際映画社
株式会社 葦プロダクション

みんながロマンアルバムを持ってるワケでも
ないと思いますので
キャラクターだけ紹介しときます。
結構笑えるの覚悟しといてください。


アーサー・ハヤト (20才) 主人公

スペース・コマンドの一員。
実は惑星S−1星人。
地球侵略を企むガットラー総統の野望を砕くため、
単身パルサ・バーンで地球にやってくる。
父をガットラー総統に殺され、復讐に命を燃やしている。
表面上は明るくふるまっているが、
暗い過去や異星人であるという負い目
(自分と同じ星人が地球をせめている)から時おりニヒルな顔がのぞく。
ジェミーが自分に思いを寄せていることを知りながらも、
不幸にしてしまうと言う理由でわざと冷たくつきはなす。


名前(姓名)が違います。
あとはだいたい本編に近いんじゃないでしょうか。







北斗 竜(21才)
スペース・コマンドの一員。日本人。
直情型の典型的人物。気性が荒く、バンカラ風。
よくいえば素直であり、悪くいえばデリカシーに欠けている。
腕っぷしの強さはコマンド随一。
ジェミーに熱をあげているが、全然相手にしてもらえず、ぼやくことしきり。


名前が違うだけで本編とのギャップが少ないです。
巨漢キャラは絵にしやすいのかな?







ジヤック・オリバー(21才)
スペースコマンドの一員。アメリカ人。
陽気な性格で、あまりクヨクヨと悩んだりはしない。
全てをゲームと考え、楽しんでしまう。
ジェミーが本当は好きなのだが、
彼女の本心を知っているので、ピエロに回っている。


この人も本編に近い。
まんまじゃん、と思いきや年齢が違ってたりします。
(本編のオリバーは22歳)














ジェミー・星野(18才)
スペース・コマンドの紅一点。日系の混血美女。
野性的で男まさりだが、本当は女らしい性格である。
だが、恥ずかしがり屋のため、心と反対の行動になってしまうのだ。
ハヤトに行為を持っているが、上手く心が通じず、思い悩んでいる。


このジェミーはグラマラスで大人っぽいですね。
タツノコっぽいかも。

なぜビキニ??

主人公+巨漢、ニヒル、紅一点。
ここまでは従来通りの正統パターンですがバルディオスには
次のキーワード「子供」がいません。
これは
「子供を出してギャグメーカーとして使って無理やり明るくするのは避けたかった」
からなのだそうです。
(81年映画化イベントのインタビュー/広川監督)
その分、ジェミーや雷太がコメディ部分を引き受けざるえなくなり
お気の毒・・。
特にジェミーは子供っぽいバカっぽさが目立つので可哀想。
(特にシリーズ前半)




クインシュタイン博士(30才)
スペース・コマンド秘密本部(SCS)の女。
科学者。生国、私生活等は不明。
シャープな頭脳と決断力をあわせもつ。
そのため。他人には冷たい女と
見られることが多い。
だが、それも地球の平和をのぞむからこそ
なのである。
ビック・バーンの設計者でもある。


博士、2歳ほど若返ってます・・・

月影悟郎(40才)
SCSの本部長官。日本人。
スペース・コマンドに対して、時に厳しく、
また時にやさしく、まるで実の兄のように接している。
クインシュタイン博士はそんな月影を
なまぬるいと非難するが、当人はまるで相手にしない。


月影は年齢はそのままですが名前が変わっています。
まあ月影の名前が悟郎だろうと剛士だろうと
お話そのものに影響はせないのですが〜

なんで変えたんでしょうね?
首藤さん(剛志)からとったとか??

ガットラー総統(38才)
ガットラー亜空間要塞の総統。惑星S−1星人。
惑星S−1において、自分に逆らう者を、
情け容赦なく全滅させ、配下の軍隊と共に
安住の星を求めて地球にやってくる。
目的のためには手段を選ばぬ冷血漢。
しかし、なぜかベルバランには弱い。


ナニゲニ頼りなさそうな総統です。
メインキャラの中で一番ギャップが激しいかも。
これで「ベルバランには弱い」って言ったら
ただ単に尻にひかれてるだけじゃん!って思っちゃいます。




ベルバラン(25才)
女性戦闘指揮官。惑星S−1星人。
戦いの時は男もふるえあがるような残忍さを見せるが、
いざ戦いがすむと、上品な美女風になるという変わった性格。
悪の血統ゆえ、何の抵抗もなく悪行の限りを尽くしている。
が、ハヤトと巡り会うことによって、しだいに良心が芽生えてくる。


そんじゃこの絵柄は上品な美女風の方でしょうか?
「美女」ではなく「美女風」なんですね・・・・悲しいかも。
この説明文を読む限りではどんな人かピンとこないけど
今までに無いヒロインをめざす意気込みは伝わってきます。


ちなみに企画や初期設定関連ではスタッフの方が以下のような発言をされています
(他にももっとあったかも・・・見つけたら追加しときます)


広川和之さん
(TV版監督)
キャラクターの元のデザインを含めて(私が入る頃には)ほぼ原案といえる内容が完成していました。
最初から『猿の惑星』的なオチは用意されていて、私はラストまでの道筋を
どのように作っているかという役割を与えられた感じでした。

(パイオニアLDC(現・ジェネオンエンターテイメント) DVDーBOX2豪華解説書 2001年発売)

酒井あきよしさん
(原作構成/脚本)
企画、原作の段階から関わるという事で葦プロから依頼を受けて参加しました

企画書製作等から原作者としての仕事と、TVのシリーズ構成を兼任していたということです
(パイオニアLDC(現・ジェネオンエンターテイメント) DVDーBOX2豪華解説書 2001年発売)

近代映画社の「ジ・アニメ」1981年11月号には「TVシリーズ用のマリンの一番初めのキャラ設定」として
S-1星時代の私服を着たおかっぱ頭のマリンが掲載されています。←爆笑モンです
商業誌でこの画像が載っているのはこれだけなので興味のある方は探してみてください。


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2006年10月