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2話の設定です。 以前ご紹介したスタッフ用の設定資料から 2話に登場するキャラやメカで面白いと思ったものを ピックアップしました。 という訳で後姿シリーズ、クインシュタイン博士。 (地球サイドのメインキャラ(とメカ)は2話から登場します) 博士の登場の仕方はカッコ良かったっすよね! 「わたくしの許可なく脳は探査装置をセットしたのは誰!」 ってモニター越しに初登場。 すごくインパクトのある出方で 視聴者に「この人は重要人物なのね! と印象付けたシーンでした。 |
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BFS一般隊員(左)&警備兵。 一般隊員は司令室を走り回ったりモニター見てたりする人、警備兵はマリンの独房を監視してる人です。 色々説明書きがあるのですがちょいと気になったのは一般隊員の 「腰の銃(BFS GUN)は男のみ所持しています(所内では)」 あらあらあら、女の子は持たせてくれないのぉ〜 |
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おなじみ、古墳のようなBFS基地です。 準備稿だと基地のいくつかのパーツが飛んで行って (決定稿とは)全然違う形のバルディオスになったのだそーです。 (詳しく知りたい方は佐藤元先生の2008年5月5日のブログをご覧くださいね☆) |
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設定が生かされなかったシリーズ第2段! スクープ!!透明円盤には足が!? 説明書きには 「宇宙船にしがみつき強い酸でとかす脚」 「足の出方(ゴムがのびて切れるように) 「脚 しまってある時」 「内部の球がコクピットです」 「球をやられると最後です」 「壊れると不透明のメカになります」 とあるのですが、これずぇ〜んぶ生かされてないですよね(涙) せっかく色々書いてあるのに使われたのは 「目から怪光線」と「半透明ですが生き物でありません」だけっす。 ちなみに不透明の透明円盤としてこんなの(昭和ノートのしょうちゃんぬりえ)があったりします。 このぬりえは準備稿の絵が多く使われているのでもしかしたら透明円盤の色指定が こんな感じだったこともあるのかも???しれません。 もう一つちなみに劇中ではアフロディアのセリフ「小型円盤発進せよ」とともに初登場です。 BFS基地でモニター越しに見たマリンは「あの透明円盤の戦闘力はパルサバーンと互角だ」と発言しています。 どっちかが正式名称でどっちかが俗称なんですかね? 本放送の時は変なメカ〜って思ってたのですが(失礼すぎる・・) 大人になって見返してみたら斬新で未来っぽくていいデザインだなって本気で思うようになりました。 映画に出てきた敵戦闘機のようにリアル路線も確かにかっこいいけれど、これはこれですごく味がある。 透明(画面では透明ではなく白だけど)に黄色の球っていう色も良かったし 巨大なバルディオスの周りをひらひら飛んでるこのメカは絵的にもかなり素敵です。 去年(2008年)シーエムズコーポレーションから発売されたバルディオスには オマケ?で透明円盤もついてくるのですが、忠実再現で良かったです。 もう2〜3機欲しい!!シーエムズさんダメ??ダメ?? |
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ブルーフクサー基地内の車輪(左)とアルゴル(右) 左のはジェミー監禁室(マリンが捕らわれている)を訪れた時に載っていたメカです。 注意書きには「時速60kmくらい」とあるのですが60kmって結構速いよね。 (事故ったら大怪我しそう) BFS基地って広い(つーか大きい。全長2015m>豪華本より)ので移動も大変なのね〜と思ってみたり。 右のアルゴルはかなり珍しい。 劇中にアルゴルを下から見たカットってあったっけ????? 無かったんじゃないかなぁ。 |
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バルディプライズのコックピットです。 三大メカ(パルサバーン、バルディプライズ、キャタレンジャー)の中で コックピットが一番広いのがこのバルディプライズだったはずです。 こうしてみると中央のメイン操縦席の他にもシートがたくさんあるのがわかります。 映画のラストでは博士、雷太、オリバー、ジェミー、そしてマリンと4人一緒にバルディオスに乗り込んでて しかもみんなで一つの部屋・・と言うかメカに居て 画面を見る限りどーもそれはバルディプライスっぽいのです。 (この設定図とはかなり形が違うのですが少なくともパルサバーン、キャタレンジャーではないので) このように(合体時でも)みんな一緒に画面に写り込む芝居が出来るように あらかじめ設定してあったのかもしれないと思いました。 ちなみに2話でもオリバー、雷太、ジェミーと3人一緒に乗り込んでいます。 他の話では8話で少女とジェミーがオリバーと一緒に 16話でやはりジェミーがオリバーと一緒にバルディプライズに乗ってました。 パルサバーンやキャタレンジャーに複数人数乗り込むシーンはそう多くなかったので やはり使い分けとして広めに作ってあるのでしょう。 |
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Bパートラスト近く、敵襲を受け発進するバルディプライズの後姿です。 連番で持ってるんだけどメンドクサイ(オイ)から取りあえず2枚だけ〜 このセル見て「2話のバルディプライズだ」とか解っちゃう自分もイヤだな、ちょっと(爆) 2話は東○動画さんに下請けに出した回です。 (そんでまた東○動画さんが海外に孫受けに出してしまったのです) なので比較的安定していた1話に比べてどーしても作画の荒が目立ちます。 それでもこのバルディプライズのカットは綺麗・・・な気がします。 BANKで使うことも考慮して葦プロで描いたのかも??って思いました。 (真相はわかりませんが) |
話は変わって先日小田原図書館に行って2話の台本を読んでまいりました。 予備知識として2話の台本は出来上がったフィルムとかなり違うらしい・・・と小耳に挟んでいたので じゃあ、どんな風に違うんだろう??ってのが鑑賞のポイントでした。 実際に読んでみるとそれはもう、呆れんばかりの違いっぷり。 参りました。降参。 主観が入ってしまうのでここで何を言っても仕方がないんだけど、それでも、それでも!! 2話の台本と出来上がったフィルムと両方見て、台本を誉める人は少ないのではないかと思います。 100人中100人がそう思うと思う。 それほどきつかった。 と、同時にこの台本をここ(出来がったフィルム)まで引き上げた手腕には本当に感服しました。 ここまで台本を変えてしまうのはアウトなのかもしれません。 でも、でも!! あくまでも私個人の感想ですが、2話の台本がそっくりそのまま映像化されていたら とてつもなくつまらないものになっていた恐れがあるとまで思いました。。 なにもお話の内容が変わったわけではありません。 「マリン、スパイ扱い」→「ジェミーだけは心を開く」→「マリン、地球の窮地を救う」→「でも疑惑は晴れない」 の流れは何も変わっていません。 ラストに至るまでのアプローチの仕方、描かれ方、掘り下げ方が全然違うんです。 なぜジェミーは心を開いたのか なぜマリンは地球の窮地を救う(=同胞を傷つける選択)のか フィルムはキャラクターの行動を裏付ける心理描写が的確で説得力がありました。 地球の主要キャラは2話が初登場なのですが セリフがキャラの性格を的確に現していてその人がどういう立場でどういう人物なのか すっと分かる作りになっていました。 反して台本は全てが説明的に、予定調和的に進んでしまい なぜ彼らがそのような行動を取るのかが理解できませんでした。 他にも場面をいくつか入れ替えて構成しなおしてたり そこだけをとっても受ける印象はこんなに変わるのかと驚きました。 バルディオスって不思議な作品でこの2話なんかもそうなんですが 作画レベルは無茶苦茶低いのに (2話は諸般の事情で作画を海外に孫受けに出されてしまいました) どこかひきつけられてしまうのです。 この程度の絵で芝居されても受け付けられないのが普通なのにどうしてなんだろう?? 私が感じたものはなんだったんだろう?? これは本放送以来の疑問だったのですが 小田原で変わりまくった2話の台本を読んで見えてきました。 映像になった時受け手がどのように感じるか、最終的なイメージがきっちり出来上がってて そこにたどり着けるように計算して作られていたのではないかしら。 ぶっちゃけ、バルディオスは映像のセンスがとてもいい! バルディオスを作った人は、2話を作った人はもんのすごいなーーーーーーーーーーーー 改めてそう思ってしまいました。 |
(2009年4月)