てれびくん 

いつものOP、いつもの曲、〜地球を守る祈りで満ちれば〜♪バルディオスに合体!
アレ?小学館てれびくんって何だろう????
そこから始まった命の旅。
オタクだ〜から〜♪♪


コレが小学館てれびくん
内容は児童むけテレビ雑誌・・
ってところでしょうか。

いや〜〜〜〜〜〜〜探しました。


この8月号は連載開始号とあって、テレビシリーズ#1〜4
(孤独の追跡者〜亜空間突入の日)をまとめた内容です。
Sー1星でのクーデター、レイガン博士の死、マリンが地球に流れ着き
やがてバルディオスで戦う決意まで・・
たった6Pで物語の序章を語らなくっちゃーいけないんだけど、とってもキレイにまとまっています♪
秋本先生、お上手〜(アンタ、プロに対して失礼だよ!)

中身を紹介できないのがとっても残念なんですけど、プロが描いたバルディオスマンガ
雰囲気だけでもお伝えできれば・・です! 


連載2回目の9月号。
お話は少し飛んで#8「ヒマラー山脈の決闘」を題材にしたモノです。
そうなんです−っ!!
この秋本バルディオスはテレビシリーズにそって描かれているんです。
素晴らしい〜っ!

この回では前回描ききれなかったマリンがミランを殺してしまったエピソードが
入ってきます。
マリンとアフロディアは単なる敵同士の枠を越えて「互いに仇同士
の関係が明らかになっていきます。

テレビの8話は明るいアクション活劇・・の要素が強いんですけど
この秋本バージョンはちょっと違う。
虐殺からたった一人逃れた少女とマリンが敵要塞から逃げまどいながらも
最後はバルディオスが来て・・・・
みたいな感じで、全体のタッチが暗く、重い・・・・
2人の愛憎劇も臭わせてくれちゃってるし、先が楽しみな反面
子供達はこれじゃー、引いちゃわないか??の疑問もちょっと・・・・
         
 秋本シゲルさんのお名前は今回初めて知ったのですが
「ゲッターロボ」や「新造人間キャシャーン」の漫画化も手がけていらっしゃったようです。
(つくづくキャシャーンとは縁があるのね・・・笑)
この2作品は未読ですが、バルディオスに関しては お約束の戦闘シーンを入れつつも
メインはキャラクターの心理描写に費やしていると言う優れ物!!
決して子供向けではなく、変に自分流にアレンジもしていない。
テレビシリーズの雰囲気を忠実に再現している作品だと思います。
本放送から20年以上たって新しいバルディオスに出会えるなんて思ってもいませんでした〜

絵柄はひおあきらさんにちょっと似てる・・かな?
少年漫画なのでアニメの絵とは全然違うけど、そんなに違和感ないですね。
特にアフロディアが良いっ!
時に腹黒く、時にたおやかに・・・凛とした軍服姿から微かに漂う大人の色気・・
その分、マリンが坊やっぽく描かれちゃっててナンダカナーって感じですが
実際の所、20歳の男と25歳の女ならこんなモンでしょ、と妙に納得しちゃう絵ですねー。
もしかして秋本先生、アフロディアがお好きだった??
テレビシリーズの世界観に近い描かれ方になってると思います。
         


プレゼントも充実♪
#1〜4、8と来たらその次は???
テレビシリーズに詳しい方ならおわかりですね!!
11話「情け無用の戒律」ですよ〜〜〜〜〜♪♪

前半は例の戒律が申し渡され、ジャーマン(このジャーマンが全然似てない〜)
見せしめに処罰されるシーン&ベムラーとバルディオスの戦闘シーン。
見所は後半3P!!
マリンとアフロディアの決闘、マリンに助けられたアフロディアが自らを振り返り・・・・
そう!この回の主役はアフロディアなんです〜〜〜〜

決闘シーンまでは髪をアップにまとめ冷徹な軍人風のアフロ様なのに
後半では髪を下ろして妙に色っぽい。表情にも動きがあるし〜〜〜〜〜

11話は80年9月8日放送。この10月号は9月1日発売・・・(毎月1日発売)
コンテ見て描いたのかなあ・・・
すっごく実際に放送された内容に近いんですよ〜
ああ・・これはやっぱりよくある勧善懲悪のロボットマンガじゃーないんですね!?
次は一体・・・
待て!次号をっ!!

続く11号は#17,18「裏切りと暗殺の旅路(前後)」です。
でもこの回はちょっと残念〜
何しろ2本分のお話を6Pに詰め込んでしまったので
いまいち食い足りない感じです。

前編の話だけを描いて
「マリンは裏切ったりしないのさ!」みたいな感じでバルディオス登場。
デグラスがマリンを懐柔するシーンも無いし
マリンはアルゴルに侵入することなく大団円で終わってしまいます。
まあ、マリンの地球での微妙な立場は描かれているし6Pならこんなモンかな?

この回の見所はデグラス♪ですね。
髪型、口元のほくろ、胸に付けたバラの花までまんま、テレビのデグラスです。
単に似ている、って言うよりも「カマっぽくって陰謀家」っていう
キャラクターの雰囲気が良く出ています。
秋本バルディオスはマリンとアフロディア以外のキャラは
割とテキトー(すみません・・)に描かれているんですよ。
もちろん髪型や服装はそのままなんだけど
内面性に踏み込んだ描かれ方はされていません。
ガットラーは敵の親玉、オリバーと雷太は正義感あふれる若者、
ジェミー、味方の紅一点・・みたいな。
な〜んでゲストのデグラスだけがこんなに描き込まれてるのかな?
よっぽど念入りに打ち合わせをしたのか、それともお話に萌えてしまったのか?
謎は残る・・・・
         
毎号、こんな感じで玩具の広告も入ってます。
広告によると
パルサーベル1200円、ビームガン
(正式名称はB/Oビームガンと言うらしい)1300円
シークレット9、3300円、
トリプルクロス6200円だそうです。

10号の懸賞案内を見ると分かるんですど
バルディオスその物の玩具は3種類あるようです。
右の広告の「戦闘合体トリプルクロス」以外では
「戦えバルディオス」と「ダイキャストバルディオス」
があります。

所が全号に載っている野村トーイさんの広告には
この2種類が一度も出てこなかった・・
(故に価格も分からない。)
最上級モデルのトリプルクロスを売りたい気持ちは解るけど
やっぱ6200円はちと痛い・・・
その辺り、考え無かったんでしょーか???
         

 そして12月号!!待ってました〜〜〜〜〜〜〜♪♪
 #20,21「甦った悪魔(前、後)」ですっ!!
 前回、やっぱり前後編モノの「裏切りと暗殺の旅路」を題材にした11号を
 「ちょっと物足りない。」と評したワタクシですが
 とんでもないよ!12月号
 かなり起伏のあるお話なのに、とってもコンパクトにまとまっています。
 分かりやすいっ、読みやすいっ!!しかも丁寧♪♪
 秋本先生!この話を描いてくれてありがとうっ!!
 「甦った悪魔」と聞いて何を連想するか・・・ちゅーたらアンタっ!!洞窟でしょ〜〜〜〜〜っ!!!!
 秋本先生もそうだったのでしょうか??ちゃ〜〜〜んと例のシーンもあります♪♪
 って言うか、「秋本版・甦った悪魔」のテーマは人間のエゴとか、戦争の愚かさ、核兵器・・
 といった諸問題をすっ飛ばして(いや、ちょっとは触れてあるんだが〜)
 マリンとアフロディアの愛憎劇のなれの果て・・に終始していますっ!
 
 マリンがアフロディアを助け、2人で協力して第三帝国を倒すまで・・が描かれているのは後半4P。
 その中で2人の心理描写に費やされているのは1Pとちょっと。
 それなのにとってもわかりやすく感じるのは、アフロディアの表情が劇的に変化しているから!!
 実際の所、この回の主役もアフロディアなんですよ〜〜〜〜〜
 (マリン、添え物状態・笑
 「さあ、殺せ!」と強がって見せた物の、次の意識を失いマリンに抱き上げられたカットじゃー
 「もしお前が仇でなければ・・敵でなければ・・・」
 って濡れた瞳で見上げてるんだモン。
 イヤだよ、この人達は〜〜〜〜っ。

 この回のアフロディアってボディースーツみたいな体にフィットした服を着てますよね?
 秋本先生は女性の体をふくよか目に描かれる方なのかなー。
 アフロディアも、太股や胸のラインが妙に肉感的で色っぽい。
 アフロディアの「女」が強調された分、2人の関係が微妙に男女なんですよ〜
 嗚呼〜、ここら辺り、オコチャマには解るまい!!

 そして問題の洞窟のシーン。秋本版では治療のシーンは無いので
 「なにやら洞窟らしき場所に隠れているのを敵に発見されてしまった。」って言う1カットだけです。
 でもこれが妙に可笑しい。
 だって2人がやたら慌てた顔してるんだんモン〜♪♪
 あんた達、一体そこで何してたのよーーっ!!と叫びたくなってしまいます。

 ・・・ちんたら書いていてもこのマンガの良さは伝わりませんね・・しくしく。
 秋本バルに興味を持たれた方がいらっしゃいましたら
 この12月号を探されるのをお薦めします。超・面白いです♪♪
とってもステキな12月号♪♪
でもオバサンの胸には一抹の不安が・・・・・
連載開始時には上位ページに来ていたのに
この12月号ではあら不思議??
一番下に来てるよ〜〜〜〜〜

実はバルディオスの連載は回を追うごとに
連載枠が雑誌の後ろの方に移動しているのでした。
もしかして、ジャンプで言う10週打ちきりのパターン??
そ・・そんな〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そう・・・・悪い予感ほど良く当たる。
秋本バルディオスはテレビに先駆ける事1ヶ月、81年1月号(80年12月発売)をもって
連載打ちきりとなってしまうのでした〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
てれびくんを集め始めたとき、最終回はどんな形になってるんだろう?って色々想像しましたよ。
やっぱり「津波で完」かな〜とか、もしかして「アフロディアに花束を」くらい行ってるかな〜とかさ。
そーれーなーのーにーっ!!
1月号は内容的には#27「私が信じたスパイ」を題材にした物のようですね・・・・・
でもテレビの内容とはまるで関係ないお話になってしまっています。
当然ロマンも出てこない。(出なくていーけど・笑
ジェミーの話でもない。
やられメカのアクーダイカン(・・・・・)が出て来るんで、かろうじて#27だな、って解るくらい・・
それくらい気の抜けたお話なんですよ、トホホ。

6P丸々全部戦闘シーン、やられそうになったバルディオスが危機一髪、敵を倒して万々歳!
「バルディオスは勝った。しかしこれからも戦いは続く・・・地球のために戦え、バルディオス!」
だってさ。
あほくさ〜〜〜〜〜〜〜

秋本先生もやる気無くしたかな・・そんな感じの絵ですよ・・なんか投げやり。
前回のお話がとっても良く描けていたからよけいに残念・・・
最後まで見たかった。
この人の描くアフロディアの死や最終回のマリンが見たかった。
それなのにバルディオスはどこまで行っても打ちきり(笑)
しょうがないか・・しょうがないのかな〜〜〜〜〜〜〜
         
でもてれびくんに気がついて良かった。
マンガも楽しかったし、時代を感じさせる広告もなんだかステキ。(実は毎号パターンが違うのだ)
あと嬉しかったのは読者投稿欄にひっそり載っているバルディオスのイラストかな〜♪
「一生懸命描きました!!」って感じのバルディオスやマリン&アフロディアが微笑ましかったっす。

当時も同人誌なんかで「上手い絵」ってのは随分見たんですけどね。
このてれびくんの投稿イラストには負けるかな〜(おいおい
同人誌は作品を知らない人でも頼まれて描いたりするから、上手いけどハートがない絵も多かった・・気がします。
表紙を見れば一目瞭然なんだけど、当時の人気者はやっぱりウルトラマンやドラえもんなんですよ。
でもこの子達はバルディオスが好きだったのかな?
クラスで一緒に見てくれる友達は居なかっただろうな・・
突然終わっちゃって悲しかったかな・・
そんな風にアレコレ想像したり、なんだか気持ちまで伝わって来るようでね〜〜〜〜
そりゃ、単に年をとったって事ですかね。(この子らの親でも可笑しくないモンな〜笑)

やけに細長いバルディオスを描いた小1の僕、今月のきまってるで賞を取った大阪の僕、
焦りの表情がステキなアフロディアを描いた佐賀の僕・・・
みんなもう大人だね。
オバサンはステキな絵が見れて嬉しかったよ。有り難う。
         

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