マミヤ人形制作過程
私は人形の髪や洋服作ったりは出来るんですが 顔を描く(フェイスペイント)が出来ないんです。 なので基本的にのっぺらぼうの素体にデカール張ったり 市販の(顔が出来てる)ヘッドを使っています。 ただデカールも市販ヘッドもイメージに近いのは少なくて、どうしたもんか・・・だったんです。 私が受けた印象ですが最近 某オークションとかで 個人ペイントの1/6ドールヘッドの出品が増えたような気がするんです。 コロナでハンドメイドする人が増えたり 昔やってて辞めちゃった人が再開した・・・とか?分かんないけど。 レイで個人ペイントヘッドを再植毛する方法に自信持てたんで この方向でいけないかな、と。 マミヤさんは変な話 そんなに思い入れもないのでサクサク作れました。 |
||
アフロディアとマミヤ 同時進行で作りました。 どちらも使用ヘアーはサランではなくSwallowtailさんの毛束です。 |
||
|
→ | ||
→ | ||
これはレイの製作途中の写真です。 植毛直後は このように植毛の癖が残って広がったままなので ヘッドに沿うように癖を取らなければいけません。 市販のヘッドならラップに包んだ状態で鍋で煮ればいいのですが (↓染めでサランでアフロ人形を作ったときの写真) 個人ペイントヘッドでこんな事をしたらペイントが取れてしまうので出来ません。 なのでレイの時はこの状態↓で数か月放置 その上で加熱したピンセットで撫でつけて ストレートにしました。 |
やり方としてこれでも良いんだけど時間がかかりすぎる。 なので個人ペイントヘッド アフロ様はラップで覆わず ドライヤーで直接加熱してしてみました。 結論で言うと問題なく出来たのですが ドライヤーの熱風が顔にかからないようにかなり気を使いました。 個人ペイントヘッドはペイント時の材料もまちまちなので 今回は大丈夫だったけど先々 ちょっと心配。 色々考えて人間用のコテで一番細い9mmタイプを買ってみたんです。 アフロディアのスタイリングもロッドで巻いてドライヤーより コテで直接巻いた方が簡単だしピンポイントで巻けるかなって。 試しにアフロディアをコテで巻くと超簡単 超早い。 前髪は無理なので前髪だけピンセットカールで巻きましたが これは植毛直後の癖取りにも使えるのでは?? |
||||
植毛直後マミヤヘッド |
→ | 温度に注意して直接加熱 |
→ | ヘッドに沿ったストレートになるまで繰り返す |
こんな調子で癖を取る事が出来ました! ドライヤーに比べたらヘッドへの注意も格段に減ったので簡単~ この勢いでスタイリングに入りたかったのですが 全体のバランスを見ながら作った方がいいので先に服を作りました。 |
ボディ 左がオビツノーマル 右がボークスの巨乳タイプ。 どちらも昔の買い置きです。 最近のゲームで見るマミヤは巨乳だし 変わったも事したかった。 レイちゃんも巨乳の方が嬉しかろう・・・・・・ とボークスにしたかったのですが ここまで胸がデカいとお洋服 綺麗に着こなせないんですよ。 トレーナーとかざっくりした服ならともかく マミヤ服はボディラインくっきりタイプだから このボディを活かしつつ綺麗に作る自信は無いー という事で今回もボディはオビツノーマル。 安いし可動域広いし使いやすいです。 ボディラインの盛り具合がちょうど良い。 胴と腰から下のジョイントが外れやすいのがやや難点かな。 |
|
製作途中の写真 あんまり撮ってなくてこれくらいです。 84年のTVアニメのイメージで作りました。 難しかったのは赤のラインの素材と処理。 刺繍糸とかスェ―ドテープとか色々買ったんですが ここで使ったのは ベルトに赤の合皮 袖口に貴和製作所合成ひもポリウレタン3mm赤 その他赤ライン 貴和製作所フランス産サテンコード チェリーレッド 前身ごろで使用のサテンコードは 袖の付け根から縫い合わせ ピン止めしてある箇所で一度縫い合わせ リボンに結んで下に垂らしました。 |
|
肩パットだけついてない状態です。 ガットラ―の肩パットもそうなんですが かなりしっかり乾かしたつもりでも つけっぱなしだと布に色移りしちゃうんです。 なので写真撮るときだけ両面テープで固定 普段は外して飾っています。 アームバンドもベルトと同じ合皮で作りました。 (両面テープで固定&結合部を縫い目が見えるように縫う) ベルトの下の金属は 貴和金属 スターダスト四角 1穴 小G 穴に刺繍糸を通して2つ連結 サテンコードを結び付けてたらしました。 両面テープで付けてあります。 映えで金属を使用しましたが実際は武器、その他を 携帯するためのウエストポーチなんじゃないですかね? この画像だと分かりにくいんですが 上の写真の時と袖の付け位置を変えました。 正面からでもより袖の切れ目が見えるようにしてあります。 |
左2つが肩パット 真ん中3個がヨーヨー。 肩パットは樹脂粘土で自作。 サーフェイサーで下塗り→アクリル塗装→ネイルアート素材で装飾。 ヨーヨーは 100均(ダイソー) で売ってた木製のボタンが サイズ的にいい感じだったので それ加工して作りました。 最初はヨーヨーも樹脂粘土で 一から作ったんですが マカロンみたいになっちゃって・・・ ボタンの中央が膨らんでるので少し削る→ 彩色(マニュキュア使用)→ 中央にビーズシール貼り付け 2個作って両面テープで張り合わせ。 左が赤(ひもなし) 真ん中 彩色無しワイヤー巻き 右が紺 テグス巻き 服との兼ね合いで何色がいいのか分からなかったので複数作ってみました。 |
肩パットとヨーヨーの塗装を乾かす間に髪カット&スタイリングです。 原作やTVアニメのマミヤはサーファーカットだよね? ここのリンク先にあるサーファーカット末期のプードルヘアなんてまんま、原作のマミヤじゃん。 私も10代の終わり~20代半ば頃までこんな髪形してました。懐かしいなあ。 とは言え 今これをやるとかなりヤバイ。 最近のゲーム画像にあるようなロングレイヤー+サーファーカット のイメージで作りました。 アフロディアもコテで巻いたんですが良いですよーーーーーーコテ! 角度や巻きの調整が簡単だから左右対称にするのも楽だし修正もすぐ出来る。 前髪を作る場合、コテで全体にゆるく巻いておくと後が楽かもしれませんが 万一 コテがヘッド(額)に当たってしまうと全てパーになってしまうのでやりませんでした。 アフロの時、調子に乗って巻いてたら耳の上 少し溶かしちゃったんですよ。 それか前髪用にあらかじめ軽く巻いた髪を後から植毛してもいいかもしれません。 Amazonにもドールに転用してる方のレビューがあって参考になりました。 私が買ったコテの最低温度は150℃なので180℃まで耐熱可のSwallowtailさんの毛束は そのままでも大丈夫なはずなんですが やっぱりちょっとチリチリしちゃう。 コテの設定温度はあまり信用せずに(海外産の安いのだったからかも?) ヘアーは一度水で濡らしてから&度々コテのスイッチを切る 人形に当てる前に余ったヘアーでテストしてからの方がいいです。 |
|
完成です。 ワイヤー仕様のヨーヨーで投げつけてる写真を撮りたかったんですが出来なかったのでテグス版です。 髪は全体に長めにしてあります。(長い分は切ればいいので) 飾っていて違和感があれば修正するつもりです。 同じ理由で前髪も作らないでサイドに流して巻きました。 前髪 あった方がいいか悩むなあ。 この状態に新しく何束か植毛して前髪作るのもアリかもしれません。 資料によっては前身ごろ中心に太目の赤ラインが入ってるようですがガチャガチャしちゃうので作りませんでした。 概ね満足してるんですが 胸元の食い込みがちょっと足りなかったかなーとも。 もっとオッパイ見えそーなくらいがいいっすよね!? 結構、しっかり食い込ませてて 襟と縫い合わせるまでいい感じだったんですが 襟って身ごろの裏側から付けるので 襟の重みで身ごろが中に引っ張られる?形でおとなしくなってしまいました。 今回 トップはアフロディアのオレンジ私服の型紙から型紙をおこして作りました。 アフロディア私服は身ごろとスカートをウエストで縫い合わせて作ったのですが (前身ごろ1枚+後ろ身ごろ2枚+前スカート1枚+後ろスカート2枚) マミヤはチュニックなんですよね。 (長さ的にはアフロワンピと変わらないのですが) ウエストで縫い合わせるとそこに厚みが出てしまってラインが綺麗に出ないので 身ごろを長くして 前身ごろ1枚+後ろ身ごろ2枚で胴体部分を作りました。 ウエストは型紙の形とタックを取って作るのですが まあまあうまくいったかな、と。 オレンジ私服は作り直したいと思っていたのと 劇場版の白ワンピも作ってみたかったのでこの手法で今度やってみます。 |
(2021年8月)