バルディオスが表紙を飾ったアニメ雑誌
アニメージュ1981年10月号
意外なようだが老舗アニメ雑誌
アニメージュ様のバル表紙は、この1冊のみ。
淋しいっす。
さて、このイラストは平山智さんなのですがいかがでしょう??
コレが出た頃、当時の知り合いが
葦プロ様を訪ねたのですが、関係者の方も
この絵を見て絶句したとかなんとか・・
で、その時出た話では
おそらく原画はこんなじゃなかったんだろうが
ハンドトレスの段階で絵が変わってしまったのではないか、云々、と・・・
私は絵はそんなに解らないのですが
確かに線が変なんですよね。
この画像だと(縮小してあって)判らないけど
アフロの髪の影のとか
マリンの体の影のトコにある線なんて
うにゃうにゃしちゃって何コレ??って感じ。
四半世紀も前の話ですし、どこまで事実か?って問われたらヒジョーに怪しいんですが
とりあえずそんな事もかいてみました。
ちなみにこの号が他に比べてきちゃないのは
単純に本の状態が悪いからです。
アニメージュ1981年5月号
表紙が1冊きりで淋しいんで
81年5月号、VOL35から追加画像です。
「アンコールアニメーション13」と題して
TV版バルディオスの小特集が組まれていてこれはその表紙。
まだ映画化が決まる前ですね。
テレビ版のサントラを思わせるタッチが美しい、言わずと知れた影山楙倫さんのイラスト。
ジ・アニメ1981年10月号
これも影山楙倫さん。
上のイラストやTVサントラジャケットのように
「モノトーン+アクせントで1〜2色」から
色数が増えていく傾向です。
影山さんイラストは
初期のものほどモノトーンが多いです。
ああ、懐かしい・・・
毎月発売を楽しみにしてたあの頃を思い出す・・
ジ・アニメ1982年1月号
これも影山楙倫さん。
やっぱりバルディオスでイラストって言ったら
影山さんですねえ。
しみじみ・・・
影山さんのイラストをぜぇ〜んぶ並べて
移り変わりを見てったら面白そうだけど
ポスター類は捨てちゃったしな。
トホホマイアニメ1981年10月号
DVDジャケでお馴染みの影山さんイラスト。
ポスターや前売り券、映画パンフもこの絵が使われていて、映画と言えばこの1枚なのですが
私はあまり好きじゃないです。
思えば最初に見たときから苦手でした。
なんか妙に硬いしアフロの手とかね・・
そんじゃ、アフロディアってご飯食べる時とか
酒飲む時小指あげる人なの??
って思うと、そりゃ、違うだろうと。
言いたい事は解るんですが
(女性らしさの表現とか?)
私的にこの絵はNOですね。
今見ると素直に懐かしいって思うんですが
よく見るとう〜ん・・・、やっぱダメかも。
ごめんなさい〜
おや?81年の10月号は
主要アニメ誌4冊中、3冊までもバル表紙だったんですね。
このバブリーな感じは映画化に伴った安易なブームに近いかもしれない・・
マイアニメ1982年1月号
う〜ん、こりゃまたスゴイ!
影山楙倫、いのまたむつみ両氏の
イラストなのですが・・・
忙しかったんでしょう。
疲れてもいたのでしょう。
映画関連のグッズなんかもたいていお二人が描かれているのですが
何枚描いたって所詮会社の仕事。
手当てが出るわけでナシ、お疲れ様です。
余計なお世話なのですがそんな事も考えてしまう1枚です。(爆)
ちなみにマイアニメは各号に「表紙の言葉」として描き手のコメントが掲載されています。
それ、載せようかとも思ったんですが
あまりに意味のない内容だったので
割愛させていただきました。
興味のある方は買って読んで下さい。
多分、同じ感想を持たれることと思います。
アニメディア1982年1月号
これ、いのまたさんだと思うのですがそうですよね?
アニメディアだけは、なぜか表紙絵の作者がどこにも載ってないんです。
必要な情報だろうになぜでしょう?
この時期は空前のアニメブームとやらで
アニメージュ、ジアニメ、マイアニメとこのアニメディアが毎月、発売日を同じくして出ていました。
アニメージュは草分けだけあってそれなりに読み応えのある誌面なんですが
その他は・・う〜ん。
後発になればなるほど苦しい内容になってます。
それでもマニアと言うのはバカなもので、上記4冊+下のアウトは毎月購入してました。
それだけで2500円強は軽くかってるんですけど
どうやって資金を調達してたんでしょう、自分。
あーあ、ホントにマニアってバカ。
そんで、一度は捨てたそれらの雑誌を
30過ぎて買い戻してるのはもっとバカ。
バカにつける薬ナシ!
アウト1982年1月号
こうやって比べてみるとこれが一番すきかな。
全体の感じが綺麗。
ラストを飾るにふさわしい、影山楙倫さんのイラスト。
上にあげた大手出版社が横並びで
10日発売だったのに対し、
アウトは毎月27日の発売でした。
(元がアニメ雑誌じゃなかったからね)
つーことは、この82年1月号は
81年12月27日の発売・・・
映画の公開が81年12月19日ですから
この絵を描いたのは作画も落ち着いた
(終了した?)頃・・・・
もしかしたら
「バルディオスを描くのは最後かもしれない」
そんな風に思って描かれたのかもしれません。
とても落ち着いた1枚です。
多くのイラストを残された影山さんならではのインタビューがありますので転載しときます。
受け手は新作に「前みたいなあの感じ」
を期待するくせに、それが続くと
「前と同じじゃん〜」って思っちゃう。
(私もそうでした)
理不尽なり〜
「バルディオスって言うのはイメ-ジが強い作品だから、
キャラクター達に自由に芝居をさせられないんですよ。
何か一つポーズをとるにしても、ストーリーの枠から外れられない。
コスチュームにしても同様です。
イメージを崩さずに、さらに明るくならず、さりとて暗すぎもせず(笑)。
抽象的な難しい注文が多かったですね。
でも、今にして思えばもっと自分なりのイメージで、やりたい放題やりたかった気もしますね。」
ケイブンシャ「バルディオス大百科(映画版)」より抜粋
著作権を侵害する意図はありません。クレームには対応いたしますのでお手数ですがご一報下さい。
(2005/5)