ガットラー人形計画 メイキング(植毛&衣装)
ヘッドはこちら。 かなり前にドールイベントで中古で買いました。 マリンと同じで クールガールシリーズのどれかだと思います。 2個あったので2個買いました。 顔や首のジョイントを見ると解ると思いますが元々は女性ヘッド。 ほうれい線もあり中年女性のヘッドですね。 市販の男性ヘッド (美青年系じゃなく中年やゴツイ系) はドールヘアーを使用しないフィギュアタイプが主流なので (GIジョーとかこーゆーの) 苦渋の選択・・・なのですが、私はイケルと踏みました。 |
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ボディ・・・これはかなり悩みました。 入手可能な国産のゴツイ系男性アクションボディはこの2種類で 左がボークスのNEO-GUY 右がオビツ製作所の 【27BD-M02R】男性バージョン リアルナチュラル マリンとの身長差は(豪華本によると)15cm。 並んだ時にはっきり解るようにしたいけど 市販のボディは全部27cmに統一されてるので これはどうしようもない。 (市販の洋服に対応させるため) 体格が少しでもゴツイ方・・・と考えると左のボークスなのですが ヘッドとのジョイントが悪く (元々が女性用なのでしょうがない) すんなり使えそうも無い。 昨今は通販で海外製の超・ムキムキ男性ボディの入手が可能になったので試してみようかと思ったのですが お値段がイイのと買ってみないとヘッドが着けられるかが解らなかったので断念しました。 |
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で、結局右のオビツにしました。 理由は 元々のボディは細くても付属パーツで肩幅、身長が盛れる事 手持ちのパーツを組み合わせたらヘッドが装着出来たこと の2点です。 (マーキングしてある箇所にパーツを噛ませてます) 残ったボークスの方は次に作る予定の 北斗の拳のレイにしようと思ってるヘッドにジャストフィットだったのも大きかったです。 |
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裸だとかなり変ですが 服着せちゃえば解らないから、いいかなーって。 ガットラーの服は厚みのあるデザインなので 服でガタイの良さを表現できればいいのですがー。 |
植毛です。 手順的にはマリンを作った時と同じです。 はさみでギリギリまで切って坊主にして |
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首の穴からペンチを差込み残った髪を抜いて丸坊主に。 | |
そのままだと毛穴が大きくて綺麗に植えられない& ヘッドが切れる(裂ける)心配があるので ラップで保護したヘッドを鍋で煮て毛穴を小さくします。 市販のドールヘッドはアイプリントが(唇や頬も)印刷されてるので 煮ても大丈夫ですが 個人がアイペイントしたりデカールを貼ったヘッドは煮たらダメです。(ボロボロに崩れます) |
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熱で縮んでで毛穴が小さくなってます。 普通は毛穴の通りに植えていけばいいのですが ガットラーはショートヘアで地肌が見えてしまう心配があるので かなり密に植えていきました。 これ以上ないくらい密に植えたのですが それでも地肌が見えてしまったら ヘッドを白く塗ってごまかそうかと思っています。 |
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Swallowtailさんの毛束 カラー EX-1001A 綺麗なプラチナブロンドです。 例によってトスカバノックさんのタグガンで植毛しました。 タグガン最高!! フル植毛が全然苦にならない~ |
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植毛完了! なかなかに男前のガットラーです。 元が女性ヘッドだし ガットラーにしては眉が細いのでスタイリングが終わったら デカールを付け足す予定です。 ベージュでプリントされてるリップも 落とすか薄くするかもしれません。 |
いつもはヘッド(ヘアースタイル)を仕上げてから服を作っているのですが今回は服を先に作りました。 ショートヘアーで難しそうだったのと人形服作りは久しぶりだったので(ミシン使うのも数年ぶり~) 勘を取り戻す意味で服を先に作ってみました。 |
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(葦プロダクション発行 豪華本より) |
ガットラーって昭和の悪玉感が強くてこのままではちょっと・・・ どうしたら見ばえ良く作れるのか。 そもそもなぜこんなデザインなのか? 肩はパフスリーブ?(赤毛のアン言うところの膨らんだ袖) 体にフィットするボディスーツは解るけど なぜチュニックみたいなスカート?なのか。 ひざ当てしてるのは関節の保護だよなあ とか色々考えて思いついたのが西洋甲冑。 パフスリーブみたいなのは肩 チュニックは下半身及び急所の保護 靴のかかとが尖ってるのも馬具のなごりでは? キャラクターデザインの上で何かしら元になった物はあるはずで、それは西洋甲冑なんじゃないか、 なので方向性として甲冑、騎士。 服と言うより防具を装着していくイメージで作っていきました。 |
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出来上がったガットラー総統服。 三浦 權利さんの西洋甲冑 ポーズ&アクション集 で、うす~くですが勉強しました。 (面白かったyo!) 青のボディスーツの上にに後ろ開きの紫チュニックを着て その上に各種防具を着けるように着させます。 手は手首から外れるのでマニュキュアで塗ってます。 人形の場合、中から樹脂がにじみ出てしまい ホビー系の塗料だと時間がたつとべた付いてしまいます。 色々試したのですがマニュキュアが一番劣化が少ないように思います。 (マリンのBFS服手袋 アフロの甦った悪魔着用のジャンプスーツもマニュキュア使用) |
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胸当てはヘッドを外した状態で頭からかぶりスナップで固定。 (中に綿を詰めてふくらみをつけてます)。 マリンのBFS服の黒の胸当ても同じ要領で着せてます。
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マントは最初、重厚感のある布で作ったのですが、風になびくような、はためく感じが出なかったので (リバーシブルなのでどうしても厚み、重みが出てしまう) スーツの裏地に使う極薄の布で作り直しました。 胸当てとチュニックの間に挟みこんで着せます。 胸に着けてる金属はアニメだと緑の亀の子?みたいなとこです。 内臓を防御の意味で貴和製作所のアクセサリーパーツ (メタルパーツ 桝目 No.12 G)を両面テープで固定してます。 写真撮ると光っちゃうので薬剤か何かで脱色?退色出来ないか検討してます。 ベルトは省略。 靴はここに赤を持ってくるのは抵抗があり定番の黒ブーツに変更しました。 |
ステッキ材料はユザワヤで購入。 ヘアバトン片側芯立 S1本(左)の上の真珠を取って(切って) SWAROVSKI #5810/10mm Grey Pearl(右の銀の玉)をつけただけです。 |
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マリンと並ばせてみました。 身長と体格の差もOKですね~ しっかし、マリン、ボロになったなーーーーーーーーー ガットラーは新品だから並ぶと劣化が目立つ(涙) |
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せっかくのロングヘアーなのでみつ編み&ツインテールのガットラー☆ 乙女ですなあ>止めれ! |
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肩パットを作り直してみました | 上の状態でもそこそこ満足していたのですが 良い材料が見つかったので肩パットリニューアル。 人形友達に樹脂粘度で作ってみたら? ってアドバイス貰ってたんですが 一から作るのは自信なくて土台になるようなものを探していたんです。 やっぱり貴和製作所で購入。 (ダブルリングバチカン ラウンド 角線約25mm 10-12mm用G) これに100均で買った樹脂粘土 (赤に少し黒を混ぜて使用)を乗せて成形。 リングごと手先から通して肩で装着させてます。 |
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試行錯誤の連続でしたがおおむね、満足のいく仕上がりになりました。 写真は樹脂粘土を固めただけなのですがこの後、最初の肩パットと同じ要領で塗装したので 完成品はアニメのような艶のある赤になってます。 &この時は使用したボディに握り手(銃など小物を持つのに適した替えのハンドパーツ) が無かったのでステッキはセロハンテープで留めてたのですが 頭が重くてすぐ落ちちゃって難儀でした。 人形友達にアドバイス貰って極小ナットを掌に瞬間接着剤で固定させたところ いい感じに持たせることが出来ました。
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(2020年4月)