北米版ブルーレイ TVシリーズ&劇場版
DISCOTEK MEDIA発売の北米版BR TVシリーズ(3枚組)&劇場版を買ってみました。




TVシリーズ

使用された画は描き下ろしではなく過去作画からの新旧いりまぜ。
ナニゲにチョイス&センスが良い❤

紙パッケージは2000年発売のDVD-BOX1
大張正巳さんのボックスアート。

本体パッケージはTV16話「悪夢からの脱出」
岩場を滑空するパルサバーン
29話「地球氷河期作戦」透明円盤と戦うバルディオス(作画 亀垣一さん)。

左上のマリンは豪華本のための描きおろし
39話「永遠への旅立ち」
ラストで砂浜にうずくまるイメージカット
(作画いのまたむつみさん(多分))からそれぞれ流用されてます。



 
バンダイ発売の国内正規版はTV34話を5枚のディスクに収録してるようですが米国版は3枚。

NO1に1話-12話




NO2に13話ー24話
NO3に25話ー34話
TV未放映の3話を含めた全34話が収録されています。

左のディスク2は1981年 徳間書店発売の
ロマンアルバムデラックス
「宇宙戦士バルディオス」の表紙
(マリン作画 平山智さん
バルディオス作画 亀垣一さん)
から流用です。
裏面です。
紙、本体パッケージ共通で
バルディオスは8話「ヒマラ―山脈の決闘」から
作画 亀垣一さん

マリン&アフロディアは1993年にタキ コーポレーションから発売されたレーザーディスク
(作画 本橋秀之さん)からの流用です。

この本橋さんのマリン&アフロは放送終了から10年以上たっての新作画なので
描きにくかったのかな・・・と思わせるような絵柄ですね。
令和になって再び目にするとは・・・・

 画像引用DISCOTEK MEDIA
SPACE WARRIOR BALDIOS  The Complete TV Series
葦プロダクション 著作

各ディスクのメインメニューには2015年発売の国内正規版BR 越智一裕さんのジャケットアートもちゃっかり流用されてます。
こーゆーのの著作権って版元の葦プロさんのが所有してるんだよね?
葦プロさんが許可を出せば過去絵も自由に使って良い・・のかな。
それか素材として幾つかの過去絵を提供したとか?
色々見れてファン的には嬉しいしデザインも良いんだけど
最新の越智さんのまで見れるのは、もにょってしまう気がしないでもない。

国内正規版の映像特典(パイロット版 TVCM2本 など) は収録されてません。
本編は日本語のみで英語字幕あり、なしを選べます。
BRはDVDと違いリュージョンコードの差が無いので国内のBRプレイヤーで普通に見れます。
(うちのシャープAQUOSでは大丈夫でした)

OP,本編、予告、EDはもれなく収録されてるので日本語で字幕なしを選択すれば
国内正規版とほぼ変わりない印象です。
メインメニューから各話を選択する時にサブタイトルが英語(英訳)のみなのでちょっと迷うくらいかな。
1枚に12話収録なのでサブタイトルの文字が小さく、しかも英語なので老眼の身に優しくない・・

1万しないで買えますし画質も問題ない(綺麗)なのでお薦めっちゃーお薦めなんですが
北米版には致命的な欠点が・・・・
これ見つけちゃった時はマジ泣いた・・・
でもマリン・・・いったいどうしてこんな事に・・・・・
 
紙 本体共にパッケージ裏面下部にオリジナルスタッフ、キャストの表示があるんですが・・・
拡大してみます。
 
 マークアップしてるトコ
Marine Leigan : Kazuo Kusano 
マリンレイガン かずお くさの・・・って・・・

草野和郎(お名前の読み方は存じません。かずお?かずろう?)さんはTVバルディオスのプロデューサー
マリンの声を演じられたのは言わずもがなで塩沢兼人さんです。
草野さんと塩沢さんのお名前が入れ替わっちゃった??かと思いましたが
Producers : Kazuo Kusano
はちゃんと明記されてるのでそうではない。
主演の塩沢さんのお名前がどこにも無いと言うとんでも商品なんです。

これって回収、差し止めになってもおかしくない大問題ですよね??
葦プロさん 青二さん(塩沢さんが生前所属されていたプロダクション)
北米版の制作サイドに抗議してらっしゃいますか????

・・・・・・・とは言ってもこれが発売されたのは2018年。
私が入手したのは今年(2022年)で4年もたってます。
とっくに問題提議されて解決してるけど流通してしまってる・・・・・・・・と思いたい。
英語圏でバルディオスを視聴されてる皆さん!!

Marine Leigan : Kaneto Shiozawa
(マリン レイガン 塩沢兼人)

ですのでお間違えの無いようにお願いいたします!!!!!!!!!!!

 劇場版

 




画像引用DISCOTEK MEDIA
Speace Warrior Baldios The Movie Blu-Ray
(宇宙戦士バルディオス 劇場版)
葦プロダクション 著作 

キービジュアルは影山楙倫さん(マリン&アフロ)と新井寅雄さん(地球とS-1の背景)のいつもの。
劇場版と言えばこれですね。

メインメニュー から英語吹替版(短縮版)と日本語版(英語字幕あり なし)
を選べます。
映像特典で映画予告とノンテロップOP(sea wind)とED(素顔のままで)も収録されてるので
英語吹替版が入ってる分、国内正規版よりお得???な気も。

上の画像はCHAPTERSの画面なんですが
国内正規版だとチャプターごとに入ってるサブタイトル(発端 地球 戦闘など)
が無くCHARTER1 CHARTER2のようにナンバリングされてるだけです。
このサブタイトルは豪華本→羽田さんの劇場版サントラ由来なのでさみしいですが
豪華本やサントラの存在を知らない海外ファンには伝わりにくからしょうがないかな。

その他の違いは予告末尾に入ってる同時上映の「Dr.スランプ アラレちゃん」の情報がそこだけカットされてます。
これは北米版だけの仕様かと思い、国内正規版BRを持ってる友達に確認してもらったところ
やはりアラレちゃん情報はカットされてるそうで・・・なぜ??
DVDには入ってるので、これって黒歴史「同時上映アラレちゃん」の隠ぺい・・ガクブル
BRに入ってなくても併映にアラレちゃんを付けられた屈辱を私は忘れない。
まあ、普通に視聴するには問題ないですね。

日本語版はそのままなので英語吹替バージョンについて解ってる範囲でご紹介します。



これはコラムDeバルディオス15回で取り上げた英語吹替 劇バルのVHSテープです。
間違って捨ててしまって現在は所有してません。
記憶の限りですが北米版BR英語吹き替えバージョンはこのVHSと中身は同じです。

正規版より18分くらいカットされていてEDは丸ごとカット
ミランの首にマリンの投げた鉄片が刺さるシーンやアフロのシャワーシーン
思い出ブルードリームのかかるシーンも、ほぼ丸ごとカットされてます。
ミランは暴力(残酷)、シャワーは性表現でひっかかちゃったのかな。

時間短縮なのか、幾つかの戦闘シーンが変に早送りされて、そこだけ音声(音楽)も歪んでて気持ち悪いです。
(VHSの時はテープの劣化かと思いましたがBRでもそうなので意図的なようです)

OPの「sea wind」はカット、代わりに英語版オリジナル主題歌「so long ago」が入ります。
(「so long ago」曲はTONYの「素顔のままで」とメロディラインは同じでアレンジだけちょっと違う)
英語吹き替えの役者さんの名前はテロップになく分かりません。

私がVHSを中古で入手したのは2007年ですがその時点でもかなりDVDに移行してました。
なのでアメリカでのVHS発売は90年代あたり?
もしかしたら80年代くらいにアニメ専門チャンネルの放送や劇場公開があって
その時に(吹き替えで)作られたのではないかと推測しています。
で、BRの英語字幕が付けられたのはBR発売に合わせた最近だと思うんですよ。
そのためなのか、吹き替えの英語と字幕の英語が所々違います。

吹き替えは英語圏の視聴者が違和感なく分かるようにアレンジ(意訳)
字幕は日本語や物語全体のニュアンスを損なわないように翻訳。
英語が分かるわけではないので、なんとなくの印象ですがそう感じました。
一例として吹き替えと字幕の違いを幾つかあげてみます。

吹き替えは3大メカの名前も変わっててキャタレンジャーは「スティンガー」と言ってます。
スティンガーって米軍の防空ミサイルシステムにあるそうですね。
キャタレンジャーはデザイン的にミサイルが目立つからそこ由来かな?
パルサバーン、バルディプライズはなんて言ってるか聞き取れなかったのですが
スティンガー同様、米軍関係から持ってきた名前に変わってる可能性が高いです。

その他
「ブルーフィクサー」は「ブルーストライクボーイ」
「バルディオス チャージアップ」は「バルディオス ゴー アップ」
「パルサーベル」は「バルディ ソード」
(英語字幕は日本語オリジナルをそのまま英語表記)

フィクサー(fixer)はあまり良い意味で使われない(黒幕的な)言葉のようなので
ブルー ストライク ボーイ(blue strike boy)青い攻撃者?
TV版の設定だとブルーフィクサーは影の軍隊とも言われてるのでフィクサーでも間違いじゃないんですが
劇場版だとそこら辺、はしょられてますしね。

後は階級系が違ってました。
ガットラ―は「総統」ですよね。
これが吹き替えだと「ジェネラル(general)」字幕だと「fuhrer」

画像引用DISCOTEK MEDIA
Speace Warrior Baldios The Movie Blu-Ray
(宇宙戦士バルディオス 劇場版)
葦プロダクション 著作 

generalは大将、将軍の意味があるので軍が政権を握ってトップに座ったガットラ―の説明としては正しいのかな?と思います。
現実でも北の将軍とかフランコ将軍とか軍事独裁政権が存在しますし。
一方、字幕のfuhrerはドイツ語で総統。
英語だと総統も大統領もpresidentdですが独裁の意味合いが強い場合はfuhrer(ヒットラーの称号)
を使うのが一般的だそうです。
ガットラ―の場合オリジナルでも「総統」ですし独裁者なのでfuhrerはキャラそのままの訳です。

アフロディアの敬称?階級も面白かったです。
アフロディアって司令官なのでcommander ですよね?
Commander Aphrodia になるのかな?
でも吹き替えだと誰も階級で呼ばない、「アフロディア」と呼び捨てなんです。
(ガットラ―には全員「ジェネラル ガットラ―」または「ジェネラル」と呼んでます)

ガットラ―が部下のアフロに対して、または敵対するマリンが呼び捨てなのは分かる。
でもネグロスとかデグラスとか部下が呼び捨てなのはおかしくないですか??
陰で悪口ならともかく本人に面とむかって「アフロディア」って呼び捨てしてますからね。

「アフロディア」って名だか姓だか不明ですが、ニュアンス的には名前(ファーストネーム)ですよね。
慣れちゃったので今さら気にしてませんがこれって「明菜司令官」とか「聖子司令官」
って言ってるようなもんでちょっと不自然。
吹き替え版はこれを避けるためにあえて階級は付けずに呼び捨てにさせてるのかなー
とも思いました。

ただ物語上、呼び捨てにすると不自然なシーンもあります。

画像引用 サンケイ出版 ワクワク・フィルムコミックス
宇宙戦士バルディオス(映画版)2巻

戒律に違反したガロがガットラ―(とアフロディア)に死刑を宣告された直後に嘆願するシーン。
日本語オリジナルは「アフロディアさまぁ~」
命乞いしてるわけですから当然です。
ですが吹き替えだとここでも「アフロディア―」と呼び捨て。
オイオイ・・・

そして字幕ではこうなっているのです。


画像引用DISCOTEK MEDIA
Speace Warrior Baldios The Movie Blu-Ray
(宇宙戦士バルディオス 劇場版)
葦プロダクション 著作 

「Lady Aphrodia」そう来たか――――――
上手い、座布団一枚!!
階級ではなく女性に対する敬称を付けることで敬意を表したのですね。

このように字幕はお話に沿ってて丁寧です。
これは同じ北米版のTVシリーズもそうで、傾向は似てます。
同じ方の翻訳またか監修かな?と思いました。
全部チェックしてないのですがTVシリーズ字幕で面白いと思ったのがここ。


画像引用DISCOTEK MEDIA
SPACE WARRIOR BALDIOS  The Complete TV Series
葦プロダクション 著作

TVシリーズ1話「孤独の暗殺者」
皇帝暗殺直前のアフロディア、ガットラ―に向かって実行の暁には貴方は総統になるんですよ
の意味をこめて「明日の良き日を・・・」の次のセリフ
「総統閣下」を「My fuhrer」と訳してます。
上手いっ 山田君 座布団10枚持ってきて!!

ここ、作画がちょっと上目線だし神保さんの演技も少し媚が入った印象です。
貴方は総統閣下 貴方を押し上げるのはワ・タ・シ
みたいに2人の関係を匂わせる意味ありシーンです。
字幕を付けた方はオリジナルの人間関係も熟知した上で訳されてるんだなー
と嬉しくなっちゃいました。

塩沢さんの表記漏れはマジ許せませんが英語も楽しめる北米版BR
セットで買っても1万前後なので国内正規版に比べるとお手頃価格です。
国内正規版を買うのが正しい・・とは思うのですが選択肢の1つとしていかがでしょうか。

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(2022年12月)