俺は南斗水鳥拳のレイ!  メイキング(植毛 ボディ 服)

カスタム前のレイちゃん人形です。
ボディはボークスのNEO-GUY
ヘッドは10年以上前に
ドールイベントでディーラーさんから
購入した一点物です。

昔(2000年代)はドールと言えば1/6
と言うくらい市場も広く
未塗装のヘッド(男女ともに)も
今より多くの種類が販売されていました。

イベントやオークションでは
ペイントした自作ドールやヘッドを出品してる方も多く
ちょうどマリン人形の顔で悩んでいたので
マリンに転用(髪は植毛)目的で買いました。

家に帰って気が付いたんですが
個人がペイントしたヘッドはお湯パーマ
(鍋で植毛ヘッドを煮て髪にくせをつける)
が出来ないんですよ。

じゃあダメじゃん!
ってそのまま寝かせておいたのですが
Swallowtailさんの毛束ならドライヤー可だからこの子で何か男人形を・・・
北斗のレイを作ってみたいぞ!
となったわけです。


国産の男性ボディはボークスのNEO-GUY(左)
又はガットラ―人形に使った
オビツ製作所の
【27BD-M02R】男性バージョンリアルナチュラル(右)


の二択。
レイにしては華奢だけど無いものはしょうがない。

ヘッドを付けた状態で そこそこカッコいいし
なんとかなるかな~
って思ってたんですよ、この時点では。

 
植毛前のヘッドはこんな。
植毛の手順はガットラ―と同じですが
ペイントが落ちてしまうので
「毛穴を小さくするために鍋でヘッドを煮る」
の過程は省きます。

植毛はいつものタグガン植毛。
ヘアーもお馴染みSwallowtailさんの毛束。

植毛後の髪をヘッドになじませるための
「4の状態を鍋で煮る」
はせず ラップで包んでドライヤー&養生です。
この時熱でペイントが溶けないように
顔はしっかり保護&顔には熱風がかからないようにします。
(サラン等の普通のドールヘアーはドライヤー不可なので注意)

Swallowtail
さんの毛束で人形を作るのは5体目ですがサランに比べて柔らかいので
そんなに加熱しなくても数日でヘッドに馴染みました。
       1       2             
 (2)の写真 分け目の密に植毛されている部分は植穴も多い分ヘッドの状態も悪いです。
植穴を小さくする工程が出来ないので
この部分のヘッドが裂けないように丁寧に植毛しました。

レイの髪と服はかなり悩みました。
原作、アニメ、OVA、ゲームやフィギュアと各メディアによってかなり違うんですよ。
私は原作と塩沢さんがレイを演じた84年のTVアニメまでしかチェックしてないんですが
アニメの色は・・・・うーん。
サイケで世紀末感を狙った?
原作に忠実に作ると暗くなりすぎるからあんなかなぁと思うのですがとりあえず却下。

原作は黒のようだけどカラーイラストになるとグラデーションが多かったので設定的にはっきりしない印象です。
じゃあもう好きにしていいかと思い
ゲーム画面やフィギュアは青系統が多かったのでそっちのイメージで。
家に飾ったときにマリンとかぶらないようにSwallowtailさんの毛束
ex-t4027のブルーブラック(マリンより少し濃いめの青)
ex-bp0038の紺桔梗(紫系)の二つをミックスさせました。
紺桔梗は元々が二色ミックスの毛束なので実質 三色ミックスになってます。



レイちゃん初登場 JAMP COMICS北斗の拳3 より

JAMP COMICS北斗の拳8 表紙

服なんですが原作もアニメも前期と後期でデザインが変わっています。
後期のほうが好きなので作るのは後期バージョン。(前期はそのうち作ればいいし)
は、いいんですがこれも色がはっきりしない。
画像検索で色々見たんですが所謂 決定稿みたいなのは無いみたいです。
メディアごとに微妙に色もデコレーションも違うようなので、これももう好きにしていーかと思い
青系の素材の違う布を3種類買ってみました。
左が青緑のベロアっぽい生地
真ん中は青紫の合成皮
右が藍っぽいシルク風

舞台衣装とか特殊生地を置いてるオカダヤやユザワヤで買うことが多いです。
特殊生地はお高いんですが人形用だと20センチもあればOKなので10センチ単位で買える店はありがたいです。
  左のベロアが一番イメージに近かったので
これで作ってみたんですが・・・・・

なんかどうもね、ビミョーなんです。
縦のリボンの色も明るすぎたのかも?
華やかに見えるかと思った光沢もチャラい。
この生地は前期バージョンの方が合うかも?
後期バージョンは生き方にふさわしく
ストイックに決めたいんですわ。

なのでここで止めて
真ん中の合成皮で作り直してみたところ・・・











あら、カッコいい!
ゲっ!!! 肩パット着けたらカッコ悪いぃーーー
全体のバランスやプロポーションは悪くないのに
大き目の肩パットのせいで肩から腕が貧弱に見えてしまう結果に・・・・
パットを小さくしたらレイじゃなくなっちゃうから上腕筋を増やすしかありません。

方法としては
1)このボディに必要な筋肉を自分で後付けする
2)ムキムキなボディを探して買いなおす

(1)は出来そうもないから買いましたよ!
私が知る限り 一番ムキムキな筋肉ボディを!!!

   
TBLeague シームレス 素体 スーパー筋肉タイプ 
最近通販で見かけるようになった海外製のボディです。

箱開けて あちゃーーーーーーとは思ったんです。
レイって細マッチョでこーゆーボディビルダーみたいなイメージじゃない!
あと肌の色。
普通肌のムキムキボディもあるんですが上腕筋が細いものばかりで選べなかったんです。
露出するのは首と腕だけだからもしかしたらこの肌色でも大丈夫かも・・・
(無理そうだったら腕と首は塗装するつもりで資材も購入)
とりあえずレイのヘッドを付けてみよう・・・・
 
 う・・・・うーーーーーーーーーーーーん・・・・
比べてみよう・・・・
   
TBLeagueは手が小さくて造形も甘いんです。
大きさに関しては実寸だとこれくらいなんだと思いますが
手が大きいほうが(男人形は特に)ポーズ付けたときに圧倒的にカッコイイんです。
表情(の動き)が無いお人形は撮影時に手で芝居させますからね。
可動域もボークスやオビツに比べると狭いです。

体のバランスもボークスやオビツのような国産ボディの方がイメージに近いですね。
下半身と胴体&手はボークスで肩から手首までTBLeagueだったら一番良かったのですが・・・
ただ今まで何人かキャラドールを作って感じたんですが
二次元(アニメやイラスト)を立体にする時は多少デフォルメした方が出来は良いみたい。

まあ文句言っても仕方ない。
肩幅や上腕筋はこれくらいないとダメだし
案外 着映えするかもしれないから TBLeagueボディで作ってみよう。
 
 
ひざ当て ブーツは市販品。
肩パットは100均で買ったアクセサリーパーツを着色&ネイルアート素材でデコ

襟のデコはネイルアート素材
上身ごろの線とベルトはスウェードリボン
バックルはIVORYさんで過去にに購入した物です。

今回服のデコレーションは最低限だけです。
スタイリングが決まったら全体のバランスを見て付け足す予定です。


おおっ!!!
いーーーんじゃね??
恰幅がいいからスラっとした印象は消えちゃったけどデカい肩パットに負けないだけの肩幅と上腕筋!
足が長いともっと良かったんだけどな~

よっしゃ!髪カットとスタイリングもやってみよう!

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(2021年1月)